トランプ前大統領の一人負け?:アメリカ中間選挙がよもやの大接戦

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

今日は珍しく(?)米国政治の話をば。

米中間選挙 共和でトランプ氏責任論 トランプ派黒人副知事が反旗、FOXもトランプ離れ
https://news.yahoo.co.jp/articles/184f4b59bcb009ac733e2d2ad4b67ce8afec9eaa

8日(火)に投票が行われた米国の中間選挙ですが、共和党の圧勝or手堅い勝利という下馬評が覆され、いまだ上院では民主党が過半数を制す可能性が残されています。

それにしても、当日に速やかに結果が出る日本の投票システムの緻密さがよくわかりますよね…アメリカは本当に結果が出るまで時間がかかる。。(郵送投票などもある)

上記のニュースにもある通り、共和党内には「トランプ責任論」が公然と起こりつつあるようです。

モデレート・リバタリアンを自称する私自身、経済政策や政治信条としてはどちらかという共和党にシンパシーを感じることも多いのですが、共和党はトランプ氏から距離を取った方が良いのではないかと思います。

司法でも全否定された「2020年の大統領選挙は不正・無効論」を未だに振りかざし、陰謀論に突っ走っていても、率直に言ってアメリカ政治にマイナスしかないと言わざるを得ません。

2024年の大統領選挙を公然と狙うトランプ氏ですが、今回の敗北で影響力が低下すれば、共和党内ではフロリダ州知事のデサンティス氏などニューリーダーが台頭できます。

もちろんトランプ氏側の激しい抵抗により、しばらくは党内は混乱が続く可能性が高いと思いますが、そこを乗り越えてもトランプ氏の影響を「損切り」することは、共和党にとっても米国政治全体にとってもプラスに働くのではないでしょうか。

ウクライナ情勢がまだまだ不安定な現在、共和党に比べて世界情勢に関心を高く保つ民主党・バイデン政権が一定の求心力を維持したことは前向きなことかもしれません。

また中絶禁止などの急進保守的な主張についても、共和党は転換点を迎えているような気がします。

上院選挙は決選投票にもつれ込む見込みとのこと、いましばらく注視をしていきたいと思います。

それでは、また明日。

トランプ氏 同氏HPより


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年11月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。