【御厨政談】天皇退位論の際の思いと議論

御厨貴氏は日本の政治学者であり、オーラル手法による政治分析の第一人者。TBSの名物番組「時事放談」の司会を2007年~2018年まで務めた名対談者でもあります。この「御厨政談」は、「時事放談」の良いところを受け継ぎながら、TVや既存メディアでは難しい対談・政談を行うものです。

今回は、国会・与野党の中で喧々諤々の議論があった、安倍元総理への国会での「追悼演説者」の役割を担われ、高い評価を集められた野田佳彦元総理が、「国会」の担う役割、政治家にとって「言葉」の持つ重さについて語ります。

【出演】

野田 佳彦 衆議院議員(9期) 立憲民主党最高顧問
1980年に松下政経塾に第一期生として入塾。その後県議等を経て1993年日本新党から衆議院議員総選挙に立候補して当選。自民党を下野に導く一翼を担う。その後新進党を経て民主党へ。民主党内閣時代は、2010年財務大臣を務め、2011年には第9代民主党代表に選出され、9月に第95代内閣総理大臣に指名された。その後消費税増税法案や原子力政策を巡る党内対立の激化もあり、11月、当時の安倍晋三自由民主党総裁との党首討論の中で「定数削減法案への協力を条件に」解散する・・と明言し解散。選挙では民主党は敗北し、総理大臣を辞職。今回の政談でも、この総理在任当時の安倍元総理との論戦の記憶などが語られている。

御厨 貴 創発プラットフォーム 上席顧問 東京大学・東京都立大学名誉教授 東京大学先端科学技術研究センターフェロー
サントリーホールディングス株式会社取締役を務めるほか、東日本大震災の復興推進委員会や天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議の座長代理など数多くの公的委員会の委員等を務めてきている。2018年に紫綬褒章受章