関谷健一朗MOF獲得&シェ・マリウス(グルノーブル)

グルノーブルへ。

フランスの地方都市、かなり多く行っているけれど、初訪問。山好きとしては好きなエリア。

昔、2度目のフランス滞在前にアテネフランセに行っていた頃、いろんな都市のポスターがあって、グルノーブルはもちろん、”ビュル(bulles)”と呼ばれる5連の丸いケーブルカーの写真。語学学校選ぶとき、トゥールーズとモンペリエとグルノーブルが候補だったなー。

そんな懐かしい”bulles”と初対面。おぉ、かわいい!脳内BGMはもちろん、フランシス・レイ&ピエール・バルー。

そういえば、昔、外務省で開催された美食イベントで、ディナーの横の席がピエール・バルーだった。映画&音楽音痴の私は、彼の顔を知らず、日本話題で盛り上がるなか、途中で名前聞いて、一瞬(だけ)食べる手が止まった。

この街に住んだかもしれなかったんだなぁ、と思いながら、ビュルを眺める。

紅葉がとてもきれい。山がすぐそばにある感じが長野っぽくて、初めてなのに懐かしい。

グルノーブル旅の目的の前に、まずはお昼ご飯。

ドフィノワ地方に来たからには、大好物のグラタン・ドフィノワを食べねばね。

「シェ・マリウス」へいくと、全てのテーブルに、ボジョレー・ヌーヴォーが置かれてる。

おぉ、今日は11月の第三木曜日。じゃあ、ワインはボジョレー・ヌーヴィーで。

今やボジョレー・ヌーヴォーもフィルターもコラージュもなしの時代。

赤ワインでとろっとろに煮込まれた牛腕肉は、スプーンで。しょっぱいけどおいしいね。ボジョレー・ヌーヴォーに合う。グラタンはもちろん完食♪

地元の焙煎アトリエのカフェ飲んで(おぉ、カフェカップもビュルのデザイン〜)、さあ才能ある料理人たちに会いに、レッツゴー!


グルノーブルの目的は、MOF料理部門決勝の取材。MOFの取材するの、2007年ぶり。あの時の開催地はエヴィアンだったかな、確か。寒かったの、覚えてる。今回も山岳地帯での開催だけど、今日のグルノーブルはぽっかぽか。地球温暖化を実感。

MOFは、Meilleurs Ouvriers de France(フランス国家最優秀職人賞)のことで、この国最高の栄誉の一つ。

そして、1961年の同じ夜にポール・ボキューズも獲得したこの称号を、関谷健一朗くんが獲得!

ついについに、日本人初のMOF料理人が誕生♪

すごい!おめでとう関谷くん!! 師匠のジョエル・ロビュションと日本を愛したムッシュ・ポールも、天国で関谷くんの快挙を喜んでいることでしょう。

関谷くんがサンジェルマンのラトリエ・ロビュションでシェフをしている頃からの知り合い。彼が2018年にテタンジェコンクールで優勝した時も現場にいて、彼が日本のフランス料理の歴史を作った瞬間に2度も立ち会えてる。彼の進化を振り返って、本当にすごいなぁ、としみじみ感動。

MOFファイナル、日本人料理人が5名も。なんと素晴らしいこと。

たくさんの審査員たちが、”すごいよなぁ日本”、って声かけてくれてしきりに感心してる。

5人とも、素晴らしい日本の誇り!!この場に5人と一緒にいられることに感謝(取材で来てるので、ブログでは関谷くん優勝の報告だけ)。

MOF料理人ファイナルを戦った五人の日本人料理人たち!

関谷くんのサポートをされたロビュションチームの仲間と、フィリップ・ゴベさんと。

ゴベさんは、ロビュション黄金期のシェフパティシエで、もちろんお菓子でMOF取ってる。ロビュション系列のシェフたち、一体何人MOFがいるんだろう?エリック、エリック、フレデリック、ブノワ・・・。

ゴベさんは、「タイユヴァン・ロビュション」のオープニングにもガッツリ関わっていた。オープンの頃、会社すぐそばだったので、何回か行った。最高のガストロノミー体験だった。懐かしい話で盛り上がる。

夜更けまで祝賀会。大好き&仲良しシェフたちにたくさん会え(久々に、我が天使フランク・チェルティや初恋シェフのジャック・マキシマンともおしゃべり♪)、顔馴染みのフランス人シェフ二人にもMOF獲得のおめでとう!


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2022年11月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。