インターネットが普及することで、世界中の情報が効率的に得られるようになり、情報収集コストは下がると思われました。
しかし、現実はネットが普及すればするほど、正しい情報を得るのが難しくなっています。
その理由の1つは、情報が処理できないほど多くなってしまい、その真偽の判断ができなくなってしまったことです。
ネット上にも正しく価値のある情報は確かに存在します。でも、無料の情報の多くは「ノイズ」と呼ばれる正しい情報を埋もれさせてしまう、むしろ不必要な情報です。
ネット上の多くのノイズの中から必要な情報を取り出す事は極めて困難な作業です。
また意図的にフェイク情報を流す人たちも存在します。
もう1つの理由は、ネット上では公開できないような貴重な情報が存在することです。
「インナーサークル情報」と呼ばれるような特定の人たちの中だけで、やりとりされている情報は、一般には回って来ません。
数が限定されていたり、特別な人しか手に入らないような商品やサービスは、それらにアクセスできる人のネットワークからしか知ることができません。
価値ある正しい情報は、信頼できる人たちとのネットワークからしか得られないのです。
未公開の不動産情報や、アンティークロレックス、現代アート、トレーディングカードなどの実物資産の情報や、予約の取れないレストランのアクセスなどは、その典型です。
これらは全てリアルなお付き合いの中から人間関係を構築し、その信頼関係の上に貴重な情報のやりとりが行われているのです。
その仕組みを理解しない人たちは、いつまでたってもノイズと格闘して時間を浪費し、情報格差を解消することができないのです。
わかりやすく言えば「誰と付き合うかが9割」ということです。そして、このような格差は、これからますます広がっていくことになるでしょう。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年12月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。