ユジャ・ワン&レオニダス・カヴァコス@フィルハーモニー・ド・パリ。
今シーズン、まだ2度しかここにきてない。今シーズンは、いいオーケストラ演奏会がほとんどない・・。フィルハーモニー横、ヴィレットの広場には、移動遊園地。キャーキャー楽しそう。
スタインウェイとデジタル楽譜が待つ舞台に、キラッキラの背中あきスパンコールドレスでさっそうと登場したワン。彼女ほど、舞台衣装が注目される演奏家はいない。
ドレスを虹色に輝かせながら奏でるピアノの音色の、なんてまあ、優しくまろやかで温かいこと。室内楽だとこんな風なイメージになるのねー。音も全く外れない。ヴァイオリン&ピアノソナタばかりなのでそこまで難しくないのかもしれないけど、やっぱりほんとにお上手。
カヴァコス、4年前に一度だけ聞いた時は、あまりピンと来なかったけど、今夜は、誠実で透明感あるきれいな音色。高音がヒステリックになりそうなところを、ワンの優しい音が包み込むようにフォローしてる。
共演多いのでしょうね、息とかタイミングがぴったりの2人。
ブラームス、ヤナチェクと続き、後半のシューマンのソナタ2番、お見事!テンポも表現も絶妙で、シューマンってこんなにいいのね、としみじみ。沁みた~。今月は、個人的3大大好きピアノコンツェルトの一つ、シューマンのを内田光子で聴く予定。楽しみ♪
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2022年12月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。