私がワイン通になれない「3つの理由」

ワインはお酒の中で1番好きです。今年もたくさん飲みました。今週も現地滞在時間3時間という弾丸日帰りで富山に出かけ、ワイン好きな人たちとワインとお寿司を楽しんできました(写真)。

私の周りには、ワイン好きと言うよりワイン通と呼ぶべき、ワインに対する深い知識と経験を持った人たちがいます。ワインの資格を持ち、体系的な知識を頭に叩き込んでいるワインのプロフェッショナルと言うべき人たちです。

それに対し、私はワイン好きではありますが、ワインに関する資格は一切持っていません。そもそも資格以前の問題として、彼らのようなワイン通には、永遠になれないと毎回思い知らされ、達観しています。

まず、私はワインの好みが極端に偏っています。カリフォルニアとブルゴーニュが好きで、シャルドネとピノノワールばかり飲んでいます。他のワインに対する関心が高くありません。これでは、ブドウの品種や生産地に関する知識は一向に増えることはありません。

また、舌や鼻の感覚があまり鋭敏では無い、いわゆる「バカ舌」なので、ブラインド(飲んでワインを当てること)も苦手です。特にボルドーワインは、それほど好みでないせいもあってか、高級ワインを飲んでもいつもあまり感動を感じません。

更に致命的なのは、記憶力が弱いことです。

ワインを飲みながらのせいかもしれませんが、酔っ払って何かを記憶することは、ほとんどできません。ボトルの写真を撮って、後から思い出そうとしますが、特別な感動がない限り、その場で全て忘れてしまいます。

いつ、誰と、どんなワインを飲んだのか、鮮明に覚えているワインラバーの人たちを見ると、自分はワイン通にはなれないとつくづく実感します。

とは言え、ワインとは何でいるときに楽しく豊かな気分になればそれで良い。このように思い返して、自分なりの楽しみ方で付き合っていけば良いと思っています。

高くて、有名なワインをばかりを飲んで、SNSに自慢気にアップしているイタい人もいますが、私は自分が好きなワインを自分が好きな人たちと静かに味わうのが1番好きです。

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編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年12月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。