富裕層が現行品ではなく、「アンティーク」ロレックスを購入する理由

アンティークウォッチ、トレーディングカード、現代アート、アンティークコイン、現物ワイン、ウイスキーといった実物資産は、生産量が限定され、古いものになると供給量が減っていきます。

一方で、このような希少性のある実物資産に対する投資家のニーズは強く、特に富裕層がこのような資産を次々と購入しています。

中でも、現代アートやアンティークコインはここ数年で価格が上昇し、流通量も少なくなり、割安に買える良いものが見つからない状態になっています。

このような実物資産に関心が高まっている背景には、日本円という法定通貨に対する不信感があるのではないかと思います。

円の預金を持っているよりも、この手の実物資産を保有している方が、将来の資産価値を守ることができると考えているのです。

日本円だけではありません。強い通貨と言われるアメリカドルもインフレになれば、その価値は下落していきます。

インフレから資産を守るためには、インフレに強い資産を保有する必要があります。

不動産や株式がインフレヘッジの代表的資産と言われていますが、私はさらに投資対象を分散させて、不動産以外の実物資産も購入しておくべきだと思っています。

私が主宰する個人投資家が集まるインナーサークル資産設計実践会メンバーも同じ考え方を持っている人が多いようです。

受講生が集って情報交換する今週の月例会では、アンティークロレックスの専門家を招いて最新情報を聞きました。ロレックスは現行モデルも品薄でプレミアムが付いていますが、供給は今後も続きます。希少性という点ではアンティークに劣ります。

会場に持ってきてもらったアンティークロレックス(写真)はあっという間に10本以上に購入希望者が付きました。

中には4,000万円以上の希少品を即決で購入する人もいました。

自分が働いて稼ぐ収入以上に、自分のお金をどこに置いておくかによって経済力に差がつく時代になりました。

そのような希少な実物資産の正しい情報は、インターネットではなくインナーサークルからしか得られません。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年1月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。