「誰が言ったか」によって情報の価値は変わる

内視鏡検査前の食事制限のため、ほぼ毎食うどんを食べています。

新橋にお気に入りの博多うどんのお店があり、金曜日はそちらにランチに出かけ、おいしい卵とじうどんを食べることができました(写真)。

残念ながら、その店は週末がお休みです。仕方ないので、グルメサイトで検索して、新橋のうどんランキング第一位のお店に出かけてみました。新橋以外にも何店舗か出店している立ち食いうどんの有名店です。

結論から言うと、残念ながら私の好みではありませんでした。腰の強い讃岐うどんでしたが、お汁もぬるく、凡庸な味わい。

でも、グルメサイトでは点数が高く、コメント欄でも多くの人から絶賛されています。もちろん一度だけの訪問で結論を出すのは危険ですし、感想は飽くまで私の個人的な主観です。でも、少なくとも当面は再訪するつもりはありません。

このようにグルメサイトの情報は参考にはなりますが、鵜呑みにしてはいけません。活用方法を工夫する必要があります。

Andrei Askirka/iStock

私は点数を見るのではなく、自分と好みが似ているレビュアーを見つけ、その人のコメントや評価をチェックして、判断材料にしています。

グルメ情報に限らず、ネット上の情報は「誰が言ったか」を必ず確認するようにすべきです。

匿名であればフェイク情報である可能性もあります。また、発言者がわかる情報であっても、自分と価値観の異なる人の主観的な評価は参考にならないからです。

となると、各分野に自分が信用できる人を見つけ、その人からの情報を取り入れるようにする。自分が各分野の専門家として目利きになろうとするよりも、専門分野の目利きを見つけ出す。そして自分は「目利きの目利き」をすることが、必須になっていくのです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年1月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。