アゴラの26日の記事が大きな反響を呼んでいるので、事実関係を整理しましょう。
三浦瑠麗さんは、夫の清志さんの経営する会社「トライベイ・キャピタル」が家宅捜索を受けたとき「まったく夫の会社経営には関与していない」というコメントを出しましたが、これは嘘です。2018年3月の「朝まで生テレビ」で「うちは事業者ですから」と発言しています。
【いま人気の記事1位】池田 信夫: 三浦瑠麗氏は成長戦略会議に「事業者」として要望を出していた https://t.co/JlSbklOzj7 #アゴラ
— アゴラ (@agora_japan) January 26, 2023
また『不倫と正義』という対談本で「(三浦夫婦は)お互いの会社の株をほぼ半々で持ち合っている」と語っています。
三浦瑠麗氏、TRIBAY CAPITAL株式会社の2分の1株主にとどまらず、その経営に関与していることを自白している? pic.twitter.com/HNFe9b3hoJ
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) January 27, 2023
三浦瑠麗さんの会社「山猫総合研究所」のオフィスは、トライベイ・キャピタルと同じ永田町の山王森ビル1階。シェアオフィスとして空間を共有しており、別の会社とはいえないでしょう。彼女もテレビで「両方の会社の社員がいる」と言っています。
この問題の発端は、トライベイの保有する兵庫県福崎町の9万坪の物件。高いFIT価格で認定を受けたものの、地元の反対で施工できず認定が失効した、いわくつきの物件で、再エネ業界では以前から話題になっていました。
#月刊FACTA【archives】2021年11月号 BUSINESS
トラブルの渦中にあるトライベイ社の三浦清志代表は、テレビでお馴染みの政治学者の連れ合い!
兵庫県福崎町の大規模開発を巡り出資者と重大な金銭トラブルを抱えているーー
「日経が提灯」#三浦瑠麗 の旦那のヤバい会社 https://t.co/F2jFym1zJr
— FACTA 編集部 (@factaonline) January 20, 2023
この物件には複数の会社が出資したのですが、トライベイは出資金を返済せず、民事訴訟になっていました。その原告が東京地検に告訴状を出して特捜部が家宅捜索し、三浦夫妻の自宅を業務上横領の容疑で捜索したのです。
【独自】「三浦瑠麗の夫」10億円詐欺訴訟で明らかになった驚きのスキームがヤバすぎる《訴訟資料入手》 : https://t.co/YQFmwZbCg3 #現代ビジネス
— 現代ビジネス (@gendai_biz) January 24, 2023
特捜部は以前から再エネ詐欺に関心をもち、大樹総研やテクノシステムなど、政界との関係が噂される企業を強制捜査しています。永田町にオフィスを構える三浦夫妻は、そういう反社と政界をつなぐ役割を果たしていたとみられています。
三浦清志氏と政界の間に入っていた大樹総研にもガサ入れが入っています。有力政治家に口利き等でお金が流れていたのかどうか、今後の成り行きに注目しましょう。さて、誰が三浦瑠麗氏を有識者会議のメンバーに選び太陽光利権誘導発言をさせたのか?#あさ8 pic.twitter.com/K2zxARkzTW
— take5 (@akasayiigaremus) January 27, 2023
共通するのが政治家との深い関係だ。テクノシステムは、小泉純一郎元首相や自民党の麻生太郎副総裁の名前が取り沙汰されたし、大樹総研は菅義偉元首相や二階俊博元幹事長が、同社のトップ、矢島義也氏の結婚式に出席しているなど〝政界タニマチ〟として有名な存在だった…https://t.co/0IxhOjbc9b
— 渡海 千明 (@ChiakiTokai) January 25, 2023
三浦清志氏は、大樹総研の資金源といってもよかった同じく太陽光発電事業に関わっていた「JCサービス」が関係する複数の太陽光発電施設建設の資金集め等に関わっていて、トラブルになった案件は多い模様。
太陽光利権の政・官・反社など癒着の闇 https://t.co/1UyLF7KjGN
— Keita・N (@keita_harahata) January 21, 2023
菅内閣で成長戦略会議の委員になった三浦瑠麗さんは、有識者としての提言で太陽光業界への露骨な利益誘導を展開しました。
三浦瑠麗氏が「グリーン資産への証券投資」を政府提言 ⇒ 5ヵ月後に夫の三浦清志氏がグリーンボンド(環境債)の発売を発表 =ネットの反応「完全に利益誘導で草」「東京都の『太陽光パネル義務化』も利益誘導をチェックしろ!」 https://t.co/A91bBiqO8a
— アノニマス ポスト NEWS|時事ニュースYouTube動画とネットの反応 (@ano_Tube) January 28, 2023
特に問題なのは、休眠物件(高いFIT価格で認定を受けたまま施工できずに休眠している物件)のペナルティを撤廃しろと要求していることです。これは休眠物件を大量に抱えたトライベイを救済するための利益誘導とみられてもしょうがないでしょう。
三浦瑠麗の成長戦略会議への提出資料には
・FIT の入札制度において下限を設定
・出力減少に伴う調達価格下落ペナルティの撤廃
・調達価格下落ペナルティの撤廃
など、休眠物件の値崩れを止めろという「業界の要望」が堂々と書かれている。これが「有識者」の提言なのか。 pic.twitter.com/u1OBQZWxej— 池田信夫 (@ikedanob) January 28, 2023
政府の有識者会議の委員はみなし公務員。金銭を受け取って事業者に便宜をはかると、収賄罪が適用される可能性があります。
三浦瑠麗は収賄容疑にあたる可能性! 政府の成長戦略会議委員は「みなし公務員」。その場で夫ビジネスを強力にプッシュ後押しし続けた発言、資料提出は汚職事件。会社株式を瑠麗が半分持っていた形跡も出てきた。安倍時代以来の「公私混同」最終形態!「一月万冊」21時公開! https://t.co/SGXofluunn
— 佐藤 章 (@bSM2TC2coIKWrlM) January 27, 2023
しかし本件の場合は、トライベイの株式を半分もつ三浦瑠麗さん自身が有識者会議の委員になり、自分の会社への利益誘導を展開したわけです。これは贈賄と収賄を兼ねてるんでしょうか…