教員不足が危ぶまれる中で、沖縄県教育委員会は4月以降に教員が不足した場合、必要に応じて1クラスの定員を現在の35人からかつての40人に戻す方向で、詰めの調整を行っているそうです。
沖縄県のこの対応に対し、全国から批判の声が上がっています。
■
40人学級にしたら、今年度は20人学級だったのに、来年度から隣の学級と合体して40人になるということですが、この意味が分かる人はあんまりいないかもしれません。
小手先の対応ではなく、教員の労働環境を改善することで重要ではないかという指摘もあります。
大切なのは、「必要に応じて40人学級に戻す」ことではなく、「必要に応じて教員の労働環境を改善する」ことではないでしょうか。
これでは負の連鎖が続くだけです。#教師のバトン
県教委 新年度 教員不足の場合 40人学級に戻す方向で調整|NHK 沖縄県のニュース https://t.co/McCVu9tO7s
— 乙武洋匡 (@h_ototake) February 15, 2023
ただし、問題はそう単純ではないようです。
これは県が独自にお金を出して1学級の定員を減らしていたのを、教員がいないから国の基準に戻すという話で、総理が国会で答弁しているような「定数に応じた予算確保」では解決しない。/県教委 新年度 教員不足の場合 40人学級に戻す方向で調整|NHK 沖縄県のニュース https://t.co/v3MeFoJK8b
— akimi_o @名古屋 (@akimi_o) February 15, 2023
実は萩生田元文科大臣は、文科省よりも30人学級に前向きでした。(※35人学級ではなく30人です。)
萩生田文科相「小中学校の30人学級 実現につなげたい」 | NHKニュース https://t.co/cC5A98PdXS
— 妹尾昌俊(教育研究家) (@senoo8masatoshi) May 17, 2021
また、教員の年齢構成もいびつになってきています。
教員不足
就職氷河期に採用を控えたツケ
40代の優秀な教員不足に悩んでいる自治体が多いと聞くが当たり前
今になって採用するって言われてもブラック職場でなりたい人がいるわけがない
#教員免許
#教員採用試験— 派遣社員のつぶやき(はつぶ) (@haken_voice) February 6, 2023
学校現場は精神論の世界に突入しています。千教組はなにをしているのでしょうか。
働き放題したければ、千葉県教員になろう!
知人が今春、千葉県の新採教員になる。初任研の課題ではこのような資料を読み、まとめる課題が出ました。
やりがいを持って、思う存分滅私奉公で働けそうです!https://t.co/XQz49MgreO pic.twitter.com/9svfkaOzLI— 明日の学校を考える(西野) (@asujyu) February 14, 2023
■
全国的に見ると、児童数÷学級数=23人(令和2年)になっています。ちなみに昭和30年は44人、平成2年は33人でした。
教員一人当たりの受け持ち児童数も、36人(昭和30)→21人(平成2)→15人(令和2)と順当に改善してきています。
けれども、先生の負担感は増していると言います。不思議なことは起きるものですね。ただし、足りないのは教員全般ではなく、担任ができる教員・非常勤の教員のようです。