平日ランチタイムの昼飲みは「配慮が足りない客」なのか?

虎ノ門にあるお気に入りのお蕎麦屋さんに、ランチタイムに久しぶりに出かけました。築100年の趣きのある店舗が何とも落ち着く老舗です。

この日は、お蕎麦を食べる前に、メニューにあったおつまみを選びながら、日本酒も注文しました。

十四代、鍋島、黒龍、磯自慢、田酒、新政といった有名銘柄も揃っており、お酒好きにはたまりません。

おつまみも、お酒によく合うものが揃っています。そば味噌、焼き鳥、茄子田楽などを注文してみました。

気の利いたおつまみを食べながら、日本酒を飲み、最後に定番の納豆そば(写真)で〆ました。大正時代にスリップしたような雰囲気で、お昼から日本酒を楽しめるのが最高でした。

お蕎麦屋さんに長居は無粋です。1時間足らずで会計をしてお店を出ました。

13時前にも関わらず、店外には大行列ができていました。このお店は、近くのオフィスで働く人たちがお昼にランチをするお店でもあります。

ランチの順番を並んで待っている人たちから見ると、昼から能天気にのんびり日本酒を飲むのは、配慮が足りないのかもしれません。忙しいランチタイムに店の回転率を下げてしまうからです。

ランチのお客さんに気配りすべきなのか?そんなことは気にせず、蕎麦屋の昼飲みを楽しめば良いのか?

店には、日本酒とおつまみのメニューが最初から普通に置いてあり、店員さんも当たり前のように注文を取ってくれました。酒代を入れれば客単価は恐らく3倍以上ですから、お店にとっては上客で、昼飲みも歓迎のようです。とは言え、もし私のような昼飲み客だらけになったら、居酒屋状態になってしまい、ランチ客は利用できなくなってしまいます。それはそれで困らないのかと、余計なことを考えてしまいました。

お店を出る時に、待っているお客さんからの刺すような視線を感じました。これは私の気のせいでしょうか?

piyato/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年2月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。