パリ国立オペラ座がサザビーズとコラボして主催する、メゾン史上初のオークション、”Action for Action, Bid for Creation!”。
パリオペラ座のリリック&ダンス公演で使われた衣装や、オペラ座に関わるアーティストたち、そしてメセナらによる、出品アイテムはどれもとっても興味深い。
サザビーズで事前展示しているので、見に行く。
入ってすぐ、一番目につくところに、杉本博司。そして、ジュエリーやコスチューム、アートピースがたくさん。
体験型アイテムがたくさんあって、グスタヴォ・ドゥダメルやユーゴ・マルシャンと過ごす1日とか、リュドヴィック・テジエと一緒にマウロ・コラグレコの「ミラジュール」でご飯会とか楽しいものも。ドゥダメルのは、オケピット内でリハーサル見学できて、ミート&グリートもたっぷり、サイン入り楽譜いただけるそう。予想価格2〜3万ユーロ)
パレ・ガルニエ貸切で、ソフィー・カルと一緒にカクテルした後、彼女の自分達だけのためのリサイタル、後日リサイタルの映像というアイテムも、文字通り唯一無二の経験経験。予想価格2~3万ユーロ!
美術館みたいな感じなので、恒例の”どれか一つもらえるなら”を考えるけど、欲しいものありすぎる。
とはいえ、迷うことなく、希望するのは、大好きな杉本博司の写真。オペラ座バレエで”鷹の井戸”を手がけた時の舞台装置が組まれたパレ・ガルニエを写し取った作品。劇場シリーズの一つね。
これがダメなら、アンセルム・キーファーの作品(予想20〜25万ユーロ!)か、テジエと一緒にマウロご飯(歌ってくれるそう、きゃ~!)、じゃなければ、オリヴィエ・ダブレの2枚組作品もいいし、ロバート・ウィルソンのデッサンでもいい♪
フィリップ・パレノの壁画装飾セットも素晴らしいけど飾りきれないし、ベントレー&スキナーのティアラも美しいけど、自分の美術館に飾るにはちょっと違うかな。
レオノール・フィニや毛利臣男、クリスチャン・ラクロワがデザインした衣装も素敵。フィニのはルディエールが、ラクロワのはルテスチュが、毛利のはジュードが身につけたもの。
フィニのチュチュを身につけてパレドクリスタルを踊ったモニク、想像するだけでうっとり~。
オンラインオークションすでにスタート、ライヴのオークションは月曜日、パレ・ガルニエにて。配信してくれればいいのにね。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2023年1月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。