立憲民主党の泉健太代表は、岸田首相のウクライナの首都キーウ訪問が国会の「事前の承認」を必要とするのではないかという認識を示しました。各国首脳が秘密裏に訪問している中で、この発言が賛否両論を引き起こしています。
【認識示す】岸田首相のキーウ訪問、立民・泉氏「事前承認を」https://t.co/tl7fzGUrsy
泉氏は「秘匿して行く必要があるのか。国会の了承を得て堂々と行くのも一つの姿だ」と述べた。また、G7首脳で日本だけがウクライナ入りしていない現状について「政権の判断力が足りなかった」と指摘。
— ライブドアニュース (@livedoornews) February 25, 2023
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各国指導者は秘密裏に行っているのになんで事前に言うの?という呆れた声が多く上がっています。
首相キーウ訪問「国会の事前承認を」 立民・泉氏 https://t.co/hUznO3Weth @Sankei_news
事前承認をしたら「これから行きますよ」とバレるわけですが、立憲民主党は一体どういう積もりでこんな要求を?
— JSF (@rockfish31) February 25, 2023
岸田首相の安全を確保できかねない提案は、立民の政権担当能力の欠如を露呈させるという指摘も。
立民の泉氏が岸田さんのキーウ訪問に国会で事前承認しろだって。いくら選挙で勝てないからといって、プーチンに攻撃準備させてもよいのかね。
改めて政権担当能力がまるでないことが露呈したな。そもそもないとは思っていたが、ここまでとは思わなかったわ。
— 新田哲史 @SAKISIRU編集長 (@TetsuNitta) February 25, 2023
判断力に問題があるのではという指摘もあります。
「秘匿して行く必要があるのか。国会の了承を得て堂々と行くのも一つの姿だ」
堂々と行っても危険がないという判断なのか。安全を保証できるという自信があるのだろうか。国内のルールを守ることが、訪問のリスクを管理することよりも大事なことなのか。https://t.co/jv57ABHhR7 @Sankei_newsより
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) February 25, 2023
逆に下地ができつつあるのではという見方もあります。
もし本当にキーウに行くなら、これはいい雰囲気ですね。泉氏に言わせるだけ言わせておいて、それに従わずキーウに行ったところで、憲法違反ではありません。
首相キーウ訪問「国会の事前承認を」 立民・泉氏 https://t.co/nWHq0fHb0g @Sankei_newsより
— 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) February 25, 2023
一方でウクライナ戦争について精力的に発信している平野高志氏は、逆に安全面での懸念があるからこそ、岸田氏のキーウ訪問は国会の事前承認があってもよいとしています。
また、平野氏曰く米国のバイデン大統領の訪問は秘密裏に行われましたが、イタリアのメロ二―首相は事前通告をしてから堂々とキーウ訪問を決行しています。
平野氏が指摘するように、バイデン氏の訪問を基準にすることは「不適当」なのかもしれません。
訪問自体が目的化しているのであれば、そもそも岸田氏がキーウを訪問する必要性あるのか?と疑問を呈する識者も。
手段の目的化。何のために行くのか。
それを素直に見通せれば、訪問はすっきり実現するだろう。
しかし目的を誤認したまま強行しようとしたら、失敗の確率が高まるだけなのではないか。キーウ訪問に壁 「必ず行くんだ」焦る岸田首相(西日本新聞)#Yahooニュースhttps://t.co/0zaTNqMQHb
— 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) February 23, 2023
そういえば、ゼレンスキー大統領の国会でのオンライン演説についても、泉代表は「国会演説の前に首脳会談・共同声明が絶対条件だ」と異論を唱えていました。
ウクライナのゼレンスキー大統領による日本の国会でのオンライン演説について、立憲民主党・泉健太代表は「他国指導者の国会演説は影響が大きい。国会演説の前に首脳会談・共同声明が絶対条件だ」と異論を唱えた。
この人、超党派で作る『日本・ウクライナ友好議連』の副会長やってるんだってさ…。 pic.twitter.com/1PLu8p6S8v
— Mi2 (@mi2_yes) March 16, 2022
岸田氏のキーウ訪問が国会の承認を経なければならないという泉氏の提言は意外にありなのかもしれません。例えば、米国の場合だと他国に宣戦布告をするという重大な決定は議会の承認が必要です。
しかし、いずれにせよ岸田氏が無理に訪問することによって、ウクライナに迷惑をかけてしまったり、日本が世界に恥をさらすことがあったりしてはなりません。