ドメーヌ・ド・プリマール:庭(ギュエンヴィル)

”ドメーヌ・ド・プリマール”まで、ロマン・メデーのご飯食べに行く。

パリから西に、電車で1時間。ロワール地方だけど限りなくノルマンディ地方に近く、電車もノルマンディーライン、丘の向こうはもうジヴェルニーというあたりで、光の加減がロワールではなくノルマンディー。車窓からの風景が、そのままモネやシスレー、最近ならホックニー。画家が、この地方の光に憧れる気持ちがすっごくよくわかる、大気のニュアンスに満ちた存在感。

車窓からの眺め。丘の向こうの彼方はモネが暮らしたジヴェルニー。

輝く太陽と溢れんばかりの小鳥の鳴き声に迎えられて、”ドメーヌ・ド・プリマール”へ。自然と造園が仲良く同居する美しい敷地に囲まれた清楚なシャトーは、長年カトリーヌ・ドゥヌーヴの邸宅だった。当時からの庭師が今も造園してる。

ちっちゃなシクラメンやクロッカス、クリスマスローズにスノードロップが満開。水仙ももうすぐ咲きそう。冬を越したバラも残ってる。バラはオールド種を中心に300以上植えているそう。リンゴや洋梨の木は、まだまだ硬い蕾。春、満開になったら、どれだけいい香りがするかしら。

広大な菜園はまだ眠っている場所が大半。奥には、ころころに太った雌鳥さんたちや雌牛さんたち、そして羊やロバがうろつく一隅も。

ボンジュー、メダム!今日もおいしい卵産みましたか?

小川には魚の影が見え隠れするし、リスの気配も。おぉ、白ブチ猫さん!自然の魅力に満ち溢れた、ここは天国みたいな場所♪


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2023年2月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。