【御厨政談】果たして私たちは「改革・改善」できるのか?

安倍・菅内閣の終焉と岸田内閣の施政を巡り、「政治」を巡る議論が喧しくなる一方で、この先に目指すべきものは見えて来ません。平成の幕開けとともに、選挙制度改革をはじめ、新しい政治と官僚機構の姿を求めて取り組まれた「政治改革」は何を成し遂げ、何が出来なか たのか?これから目指すべき新しい未来像があるのか?今回の御厨政談では、政・学・報道の3分野でからキーマンを招き、討議しました。

第3回目のセッションでは、日本がモデルとし、日本に先行していた筈の米欧も迷走する中で、果たして私たちは何を目指し、今よりもよくなっていけるのか?を語ります。

【出演】

​​飯尾 潤 ​​政策研究大学院大学教授
​​1962年兵庫県生まれ。1986年東京大学法学部卒、92年同大学院法学政治学研究科博士課程修了、同年埼玉大学大学院政策科学研究科専任講師、93年同助教授、97年政策研究大学院助教授、2000年同教授(現在に至る)。01-02年ハーバード大学客員研究員として滞米。 09年-11年政策研究大学院副学長。

​​清水 真人 ​​日本経済新聞 編集委員
​​京都府生まれ。東京大学法学部卒業後、日本経済新聞社に入社。政治部(首相官邸、自民党、公明党、外務省などを担当)、経済部(大蔵省などを担当)、ジュネーブ支局長を経て、2004(平成16)年より経済解説部編集委員。​​首相官邸、自民党、財務省、外務省など永田町と霞が関の取材経験は30年を超す。政治と経済、政と官を「越境」し、統治システムや政策決定過程を多角的に分析する。

​​松井 孝治 ​​慶應義塾大学総合政策学部 教授 ​​一般財団法人創発プラットフォーム理事
​​1960年、京都市生まれ。東京大学教養学科卒業後、通商産業省=通産省(当時)入省。​​内閣副参事官、通産省大臣官房総務課法令審査委員等を経て通産省を退職。​​参議院議員を2001年~2012年つとめ、その間、内閣官房副長官、参議院内閣委員長、民主党筆頭副幹事長などを歴任。​​その後2013年より慶應義塾大学教授。

御厨 貴 創発プラットフォーム 上席顧問 東京大学・東京都立大学名誉教授 東京大学先端科学技術研究センターフェロー
サントリーホールディングス株式会社取締役を務めるほか、東日本大震災の復興推進委員会や天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議の座長代理など数多くの公的委員会の委員等を務めてきている。2018年に紫綬褒章受章