レッツ、ルーヴル美術館。
しばらく前から、シャルダンが見たくてたまらなかったのだけど、なかなか来るタイミングがなかった。ただでさえ巨大なルーヴルの、シュリー翼の一番奥地の奥、みたいなコーナーにあるフランス絵画セクション。ドゥノン翼の超メジャーエリアのフランス絵画セクションと違ってここはいっつも静か。たどり着くまでにヘトヘトになるので、覚悟してこなくちゃいけないのが玉に瑕だけれど、来る価値ありあり。
モネとルノワール(なぜここにあるのでしょうね。いくつか印象派作品が残ってる)を眺めてから、アングルやフラゴナール、ラトゥール、グロらに挨拶後、いよいよ、シュリーの最果て(もうここは、ルーヴルリヴォリ駅前)、ヴァトーとシャルダンにたどり着く。
ヴァトーの”シテール島の巡礼”でロココの典雅を愛でたのち、今日の目的シャルダンへ。
”エイ”に描かれた大好きな猫を満喫し、他の作品もたっぷり愛でながら(おいしそう系作品とお猿の面白系作品がある)、もしも”森イチゴのかご”がルーヴル所有になったら、どこに飾られるのかな、と想像する。このシャルダンルームに飾る前に、もっとメジャーなエリアで、”見事ゲットしました!これを祝してシャルダン展”とかやるかもね。
シャルダンをゆっくり見たあとは(この段階でヘトヘト度がすごく、帰り道の長さを考えると、この辺りで休憩を取らないと、出口のはるか前で倒れ込むことになる。そういえば、シャルダンはルーヴルのどこにアトリエ&住居をもらっていたのかしら?広すぎて、外に出るのも大変だったでしょうね)、その奥に続くドラクロワを満喫。
ドラクロワは、メジャーエリアに超有名作品があるけれど、この最果てエリアにもよい作品がたくさん。印象派の先駆けみたいなタッチの海辺の作品も素敵だし、大好きなショパンの肖像画がある。この肖像画と自画像が対に飾られているのが、「葬送」を読んだあとだと、じ~んと感動する。
最後は、帰り道にそってコローを眺めて、シュリー翼2階をぐるり一周。ぶらぶらなんて軽い気持ちじゃ耐えられない、へとへと(でも楽しい)美術館、終了。ヴァカンス中だからかな、ルーヴルの入り口周辺はいつにも増してものすごい人。
最後は、外のピラミッドを下から仰ぎ見て、逆さピラミッドも眺めて(ダ・ヴィンチ・コード読みたくなる)、またねルーヴル美術館。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2023年2月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。