コロナ抑え込みに成功したと専門家に絶賛されていた国々は結局どうなったか

忘れていたコロナだが、結局はどうなったのか総括が必要でしょ

コロナが始まってからずっと、「抑え込み」を叫んでいた人たちがいました。主に感染症の専門家です。

ニュージーランドのように徹底的に鎖国しろ
台湾の鎖国政策はうまくいっている。日本もできるはず
香港は厳しい規制で抑え込んだ
韓国はK防疫で抑え込んだ

みたいに、コロナ脳、感染症専門家、そして自治体の首長はいってましたし、今も言ってる人がいます。

小池都知事 “コロナが消えたわけではない 感染抑え込みを”

コロナが怖い怖いとというのは高齢者に集中しています。

2022年5月の世論調査

高齢者ほど経済より感染症対策
社会に出ていない主婦ほど経済より感染症対策

と、いうのが明確ですので、投票率の高い高齢女性に的を絞った人気取り施策だったと言えるでしょう。

それでは専門家が絶賛していた国々は最終的にどういう結果になったのか。調べてみることにしました。

「専門家」の言動は総括すべきでは

あっと驚くこの結果・・・・

そもそもコロナ抑え込みを提唱していたみなさんは抑え込んでいる間にワクチンができるのでそれが国民に浸透すればゼロコロナになるという仮説でしたよね。

実際にピックアップしたのはそうした皆さんが絶賛していた国と日本です。

日本
台湾
シンガポール
香港
韓国
ニュードーランド

まず台湾は2月から感染者数も死者の発表もなくなり、隔離もなくなりました。よって統計はそれまでのものです。

まずは人口あたりの感染者数の推移。香港もすでに感染者数と死者の発表を止めているので3国のグラフです。

ニュージーランドは2021年8月までは鎖国で抑え込んでいたのがデルタの到来と共に増加し、2022年初頭のオミクロンから一気に日本を抜きました。韓国も同様です。

台湾と香港(こちらは2023年2月まで)も入れた人口100万人あたりの感染者数。

台湾 42万8656
香港 37万9333
シンガポール 37万9540
韓国 59万9759
ニュージーランド 46万1840
日本 26万6152

あれ?専門家が抑え込んでいると評価していた国ほど感染者数多いぞ??

あれほど絶賛されていたニュージーランドは日本の1.7倍。台湾は1.6倍。韓国はなんと2.25倍・・!!
強い抑え込みをしていた国ほど人口あたりの感染者数多すぎ。

こういうと「日本はマスクして手洗いしていたからだガー」という人たちがいますが、どう考えたってマスクなんかより鎖国やロックダウンの方が抑え込みに有効でしょう。w

で、結局、死者はどうなった?

抑え込んだ国ほど人口あたりの死者数が多いという笑い話

人口あたりの死者数を見るとさらに驚きます。

台湾 796
香港 1772
シンガポール 290
韓国 667
ニュージーランド 817
日本 587

シンガポールを除くと初期に抑え込みをした国はすべて日本よりずっと死んでいる!!!

という事実が浮かび上がります。逆に日本どころではなく抑え込みに失敗したインドとフィリピンは
インド 377
フィリピン590
と、インドは遥かに死者が少ない。デルタ発祥の地で、当日は死者累々とか報道されていたのに最終結果は全然死んでない。実際、インドに在住しているフォロワーさんによりますと、人口多すぎてワクチンも2回しか打ってないのに死んでない・・・感染者も出なくなってるようです。

どうして初期に抑え込みした国のほうが被害が大きくなったのか

同じアジア、オセアニアで考えた場合、当初の「とにかく抑え込んでワクチン打ってそれから開国する」という作戦ははっきりと逆効果であったと言えるでしょう。

断固とした鎖国やロックダウンをして初期感染をした国より、適当な日本や、さらにもっと適当な国の方が被害が少なくて済んだ。または明確な差が出なかった。

仮説として考えられるのは、

  • ワクチンだけでは免疫は弱い。
  • ワクチンと自然感染が合わさってハイブリッド免疫ができると人は死ななくなる(論文あり)。
  • ウイルスの毒性が高いほうができる免疫も大きい(論文あり)。だからデルタに罹患した人たちは強い免疫を持った(インド)。

と、ということになりますよね。実際にアメリカではコロナの感染者はほとんどでなくなっているそうです。お医者さんは絶対に許せないとは思いますが、若い世代を中心にとっとと罹患して強い免疫を持ち、いわゆる集団免疫を構成したほうが死者は出なかったということになります。「健康な若い世代はとっとと罹患して免疫作れ」ってヤツです。

後出しじゃんけんにはなりますが、専門家として提言を外しまくった反省や分析をしない皆さんは信用に値しないと思いますよ。

藤ノ木先生に教えて貰ったんだけれど、この本凄い。流山が凄い。子育てするなら東京からいますぐ越した方が良いです。

[大西康之]の流山がすごい(新潮新書)


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年3月28日の記事より転載させていただきました。