ワインは「お勉強する」ものではなく「楽しむもの」

気の置けないワイン仲間と持ち寄りのワイン会を開催しました。会員制のワインバーにシェフを呼んで、これぞ!という好きなワインをシェアする楽しいイベントです。

今回はボルドーのいわゆる5大シャトーの異なるヴィンテージの飲み比べです。と言っても、専門的な蘊蓄を語る面倒な人もいないカジュアルな雰囲気で、ブラインドで当てっこする楽しい試みもありました。

このような会に参加していつも思う事は、ワインは勉強するものではなく楽しむものだということです。参加メンバーでさすがだなと思うのは、資格を持っている人ではなく、ワインを飲んだ経験がたくさんある人です。

たくさんの資格を持っていても、ワインを飲んだ経験が少なければ、車のペーパードライバーや投資経験のないファイナンシャルプランナーと同じ。実質的な価値はありません。

聞くところによると、日本国内のワインの資格試験は、テイスティングの実技で3000円以下のワインしか出題されないとの事。

だから直前の試験対策では安いワインを飲みまくり、高いワインはテスト前には封印するそうです。

そのような資格を取っても、自分が好きなワインを飲むのに、何の役にも立ちません。そこまでして資格を取りたいのかと素朴な疑問を持ってしまいます。

仕事で資格が必要ならば、仕方ないのかもしれません。しかし、趣味でワインを飲むだけなら、そんな試験対策は時間の無駄だし、資格自体にも疑問を持ってしまいます。

以前にも書いたように、私はワイン好きではありますが、大したワインの知識は無く、資格も持っていません。

そもそも、記憶力が弱く、味覚音痴な私には、受験しても合格する自信はありません。ワインの資格とは一生無縁のまま終わりそうです。

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編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年4月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。