ネットの知り合いとリアルで会うな!は逆が正しい

黒坂岳央です。

よく言われるのは「ネットで知り合った人と直接会うな」という話だ。しかし、個人的にこれは逆だと思っている。むしろ、「記事を書く、動画を出す、SNSを投稿する」こうした活動をリアルの知り合いに見られない方がいい良いという話なのだ。

その根拠を取り上げていきたい。

pondsaksit/iStock

リアルとネットの人間関係はわけるべき

基本的にリアルとネットの人間関係はできるだけ完全に分けた方がいい。つまり、ネットはネットだけで付き合い、リアルはリアルだけで付き合うよう完結させた方がいいという話だ(たまに開催するオフラインイベントなどはいいかもしれないが)。いまや中学生でもSNSを使っている現代、こんなことを言うと時代錯誤と言われるかもしれない。だが、友達だけのライングループなどと、ブログ、YouTube、Twitterなど極めてパブリック性が高いオープンスペースとは完全なる別物と考えるべきだ。

まずプライベート性とパブリック性の違いは、発言の違いに現れる。不特定多数に向けたパブリックスピーキングと、気心の知れた人だけが見ている空間のプライベートスピーキングは全く異なる。SNS炎上になる原因は、しばしば友達だけに見せるつもりで発言したことや、動画投稿をしたことが原因であることが多い。プライベートスピーキングをパブリックの場でやると大きな問題になる。だから完全に分けた方がいいという話だ。

また、パブリックスピーキングでもプライベートな人間関係に問題を引き起こす事がある。政治的思想や宗教観などをパブリックの場へ表明することは誰にでも許されているが、リアルの人間関係に見られてしまうことで「あの人は頭の中でそんなことを思っていたのか」といらぬ誤解を招いてしまいかねない。対面では出さないようなセンシティブな話題を見せるリスクを取る必要はないのである。

誰しも持っているリアルの顔とネットの顔

今どき、誰しもある意味での多重人格者ではないかと思う。どういうことかというと、職場の人間関係、家族や親族間での人間関係での振る舞いも違うものだし、それがリアルとネットをまたぐとさらに顕著になるという話だ。

自分は過去にネットで強い口調で発言する人物に数々リアルで対面することがあったが、ネットではものすごく強気で強面でも、対面するとものすごく柔和な雰囲気で驚かされることはよくあった。これは自分自身も同じかもしれない。ネットではお硬く、こんな面倒なことばかり考え、書いているので「とても怖い人」と思われることも多いのだが、リアルではかなり静かなタイプで話すより聞く側に回る場面も多い。

ネットで怖い印象の人がリアルで優しければ問題はないが、その逆になると悪印象を与える可能性は否定できない。こういうリスクを内包するため、人間関係を円滑にしたければリアルの人間にわざわざ自分から「実はYouTuberをやっていまして」などと吹聴しない方が良いという話なのだ。

特にリアルの人間関係を構築する上ではフォロワー数が多いとか、チャンネル登録者が多いといった成功事例を自慢しない方が良い。そういったオンラインでのインフルエンスパワーは一般的には理解されないことがほとんどだし、仮に相手に伝わったとしても自慢と取られて引かれるか、もしくは「リアルで会うと実はこんな人だった!」などとあらぬ噂の元になりかねない。つまり、何のメリットもないのだ。メリットのないことをわざわざ自分から言いふらす必要はない。黙っていればいい。

厄介なことに今はすぐに名前を検索される時代になってしまった。人から聞いた話では、合コンなどで相手の名前を覚えておき、トイレの中で検索して「地雷チェック」をするケースもあるのだという。万が一、逮捕歴や悪評が出てしまったりすると最悪である。よしんばそういったわかりやすいネガティブな情報が出てこなくても、過激な思想や活動の投稿履歴が出てしまうとデメリットしかない(そもそもそんなことをしなければいいわけだが…)。

リアルとネットはわけなければ生きづらくなってしまう。以上の理由から、くれぐれもネットの活動をリアルの人間関係に知られてはいけないのだ。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。