エリザベス女王は、14歳だった40年に紛争で家を失った子どもたちに向けて初めてラジオ放送で演説を行い、16歳で英陸軍歩兵連隊の名誉大佐に任命された。
それに先立ち、12歳のころからスピーチをしたり社交界にデビューしたりされていたようだ。フィリップ殿下と会われたのも、13歳のときに公務で士官学校を訪れられたときのころだ。(そのあたりは、『英国王室と日本人:華麗なるロイヤルファミリーの物語』(小学館 八幡和郎・篠塚隆)に詳しく書いた)
それに比べると、日本の皇室の親王・内親王の公務開始は明らかに遅すぎる。とくに、愛子様はもう単独公務を開始すべき年齢だ。また、悠仁様もそろそろ準備に入って大学に入学されたら本格的に公務をするべきだ。
眞子さまは、とくに早くから公務には熱心だった、2005年(平成17年)頃から、両親の公務、接見に同行・同座することが多くなり、2006年(平成18年)には、父・文仁親王の三重県訪問に同行して伊勢神宮式年遷宮の行事「川曳き」を視察、自ら行事に参加した。16歳の2008年からは、単独公務も開始されていた。
佳子様も高校一年から紀子様の公務に同伴され、20歳のときの、第49回全日本高等学校馬術競技大会への単独のお成りから単独公務を始められ挨拶もされている。
それとの比較において、21歳の愛子様が公務を開始されていないのは、異例の状況である。女性皇族の場合、現在の制度では結婚されたら公務をする機会はないのだから、早くから公務をすることは、恵まれた教育などを受けていることへの恩返しとしても大事な義務のはずだ。
悠仁さまは、両殿下があちこち連れておられて、準備万端であるようだが、いまのところ、単独公務はまだであるが、そろそろ開始されるべきだと思う。学業が忙しいとかいっても、愛子様はこれまでリモートだけだったのだから時間は十分にあるはずだし、悠仁さまも年になんどか挨拶したりするのが、学業の妨げになるわけあるまい、
私は、今回のチャールズ国王の戴冠式での両殿下の訪英にもついていって、式典に参加できなくとも現地で歴史的瞬間に立ち会って欲しかった。
上皇陛下がエリザベス女王の戴冠式出席のために日本を発たれたのは、19歳のときだったのだから、よく似た年齢なのである。
社交についても同様で、学校の同級生としか付き合わないから、眞子さまのように無菌状態であった。新型コロナを口実にほかの学生が登校している二回生や三回生のときに通学されなかったのは決して感心しないが、ぜひ、多くの友人、そして男性とお会いになる機会がないと結婚どころではない、
悠仁さまも、多くの女性をお会いなってこそ、週刊誌などに決め打ちで報道されずに済むのである。
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