すべての後人に背中を見せる、松井一郎氏(民間人)の『喧嘩力』

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

大型連休は子どもたちと過ごす時間を作らせてもらった傍ら、こちらの本もちょうど読み終わりました。

政治家の喧嘩力(松井一郎)

「喧嘩力」というタイトルと、親分の生き様や表紙の写真がマッチしすぎていてなんというか…いや、やめときましょう(笑)。

常々インタビューなどで発言している通り、政治家としての原動力は「怒り」だと語り続ける松井さん。

怒りであれ悲しみであれ義侠心であれ、なにか強烈なパッションに突き動かされなければ、やはり偉業や改革を成しとげることは難しいと。

しかしわかっていても、そのパッションがなくなったと自分で感じたら、還暦を前にサッと政界から身を引くという決断は簡単にできることではありません。

29歳から政治家・議員をやっている私自身も、60歳になったら第一線から身を引きたい、少なくとも議員職は後人にスパッと譲れるような人材になっていたいと考えていますが、果たして実践できるかどうか…。

議員という身分にこだわるな。いつでも政界から身を引ける、自立した人材であれ

偉大すぎる先輩の背中を追いかけ、常に自分自身に問いかけていきたいと思います。

また、憲法改正や「政治決断」を巡る部分における提言は、我が意を得たりという思いで拝読をさせていただきました。

「まずスケジュールを決めるべきだ」といえば、「スケジュールありきで憲法改正を進めるのは乱暴だ。もっと丁寧な議論が必要」と批判される。しかし何年議論を続けたところで、反対派はいつまでも「もっと丁寧な議論が必要」と言い続けるだろう。議論が尽くされるのを待てば、永遠に発議はできない。 だからスケジュールを決める必要があるのだ。」

—『政治家の喧嘩力』松井 一郎著
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批判を恐れず、決断へと進む。

著書の中では、橋下徹氏が「すべてを敵に回す覚悟」で基礎自治体への予算配分や福祉経費にまで切り込んで行政改革を行う様子が生々しく描かれています。

誰にでもできることではないけれど、それをするために「維新」が誕生し、我々がここにいる。

初心を忘れることなく、前に進んでいきたいと改めて。

その他、捨てどころのない身の詰まった本書ですが、個人的にハイライトに感じた一つは、

2009年の堺市長選挙への対応をめぐって「畏友」であった馬場伸幸・堺市議(当時)と松井さんが絶縁。馬場さんはしばらくは松井さんからの電話にすら出ず、飯を誘ってもけんもほろろの対応だった…

というところからの、「大阪の改革のため」に馬場さん大阪維新の結党へ参加を決断、という胸熱シーンが展開される部分です。

連休は終わりましたが、通勤時間のお供にぜひご一読くださいませ。

政治家の喧嘩力(松井一郎)

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年5月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。