歴史に残るサミットになっただろうと思う

多くの皆さんのご尽力のお蔭で歴史に残るサミットになったことを、まずは悦びたい

歴史に残るサミットになっただろうと思う。

参加されたすべての国が今回の広島G7サミットの持つ意義を噛みしめられているはずだ。

盛沢山のメニューが用意されていたが、すべての行事が滞りなく進められたようだ。

諸外国の発信の素早さと的確さには若干見劣りするようだが、それでも日本側の対応はよかったようだ。

官邸も外務省も警備当局もよくやった。

債務上限問題を抱えて窮地に追い込まれていたアメリカのバイデン大統領が万難を排して広島のサミットに駆け付けたこともよかった。

G7サミット参加国の首脳それぞれがご自分たちの存在感を存分に発揮されたサミットではあるが、インドのモディ首相もブラジルのルナ大統領もグローバルサウスを代表する立場で独自の存在感を発揮出来ただろうし、インドネシアのジョコ大統領や韓国の尹大統領もそれぞれに今回のサミットに参加されたことに意義を見出されているはずだ。

勿論、一番のビッグニュースは、ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃参加なのだが、その陰にはフランス政府の並外れた外交手腕と特別の配慮があったことも特筆すべきだろう。

外交はかくあるべし、と私たちに教えてくれる歴史に残る見事なサミットだった、ということになるだろう。

時代は激しく動いている。

広島サミット前と広島サミット後では、世界は違って見えるようになるのではないか。(2022/5/21)

原爆死没者慰霊碑に献花するゼレンスキー大統領と岸田首相首 相官邸HPより

外交は政治家としての最高の戦い方の一つだということを端的に教えてくれたゼレンスキー大統領

ウクライナの国内でロシアとの間で相当厳しい戦闘が継続していると報道されている状況の中で、ウクライナのゼレンスキー大統領が今回の広島G7サミットへの参加を実行されたということは、凄いことである。

如何に厳重な警戒態勢を敷いていても何が起きるか分からない状況であることには、些かも変わりがないはずである。

暗殺やテロ攻撃の危険性があるにも関わらず、ゼレンスキー大統領は、サウジアラビア・ジッダを訪問し、アラブ連盟首脳会議で演説した後、フランス政府が提供した政府専用機で広島に向かい、G7サミットに参加するというのだから、こういった一連の行動は、ゼレンスキー大統領にとっては戦いの一種なんだろう。

ゼレンスキー大統領は自ら戦場に出て銃を取ることはないが、しかし、外交等を通じて政治家として懸命に戦っておられる、と評価すべきではないか。

外交は政治家としての最高の戦い方の一つである、と言っていいのではないか。(2022/5/20)

世界の注目が広島に集まることはいいことだ

何のかんのいいながら、岸田さんは時を味方に出来る珍しい人のようだ。

岸田さんの支持率が更に上がりそうな展開になっている。
色々あったが、これで広島は本来のポジションを取り戻すことになるだろう。

世界の首脳が広島の原爆資料館を訪れたというのもいい。

まさかと思っていたが、ウクライナのゼレンスキー大統領も広島サミットに出席することになったそうだ。

G7サミット議長国である日本の国際社会におけるポジションの重要性が更に高まったようだ。

岸田さんは、やはり時を味方に出来るようですね。 (2022/5/19)


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2023年5月19・20・21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。