民主党議員が日本で収監中の受刑兵解放を要求: 内政干渉の次は司法介入?

大手メディアが全く取り上げないアルコニス問題ですが、最近動きがありました。

アルコニス問題とは、日本で収監中の米軍兵であるリッジ・アルコニス受刑者の身柄をめぐり日米の水面下で生じている摩擦です。

アルコニス問題のきっかけとなったのは静岡県で発生した交通事故ですが、日本では米軍兵が居眠り運転で日本人を死傷させた事件としてひと段落しています。

しかし、米国ではなぜか日本の司法が病人に対して不当な判決を出したという認識がまかり通っており、大事になっています。

日本で300日近く拘束されている米海軍中尉の妻、ブリタニー・アルコニスさんが、バイデン大統領に夫の解放を日本側に働きかけるよう要請する

G7サミット参加のために広島に向かったバイデン大統領ですが、そのタイミングで民主党所属の2人の議員からアルコニス受刑兵の処遇について岸田首相と話し合うべきだと述べられた公開書簡を提出されています。

書簡を提出したのは、カリフォルニア州選出のバデリア上院議員とレビィン下院議員です。カリフォルニア州は約4000万人在住する米国で最も人口が多い州で、民主党の牙城でもあります。

両議員は書簡にて、アルコニス受刑者が「救急疾患」によって引き起こされた「悲劇的」で、「予測出来なかった」交通事故のせいで、日本の制度に「引き止められている」現状に対する懸念が表明されています。

また、両議員は日米関係の悪化を解消するためにいち早くアルコニス受刑者が米国に移送されるべきだと主張しています。

元々、アルコニス受刑者の米国への移送についての言及は共和党議員の間で多く見られていました。しかし民主党のお膝元の州を代表する議員からの陳情は、この問題が党派を超えて関心が寄せられる懸案事項になっていることを示します。

バイデン大統領/ハリス副大統領に対し、アルコニス中尉の投獄問題を日本の首相に提起し、米国の司法制度への移管を保証するように要請するアレックス・パディラ上院議員とマイク・レヴィン下院議員から5月19日に提出された手紙

アルコニス受刑者の送還を求める運動の中心になっているのは、同氏の家族であり、マイク・リー上院議員やバイデン大統領などといった米国政界で影響力がある人物たちへの陳情を試みています。

アルコニス受刑者の配偶者と抱擁を交わすバイデン大統領

アルコニス受刑者の家族はトランプ政権で安全保障補佐官も務めたロバート・オブライアンへの接触にも成功しています。

オブライアン氏はツイッターで、岸田首相がアルコニス受刑者の引き渡しに応じるように呼びかけています。

私は、日本政府の多くの友人たちに呼びかけています。偉大な同盟国である日本政府と岸田首相には、人道的措置としてリッジ・アルコニスを釈放するよう求めています。彼を家族と再会させることは、アメリカ国民にとって友好と寛大さの行為とみなされるでしょう。

広島へ向かう飛行機の中でジェイク・サリバン安全保障補佐官は記者からアルコニス問題について問い詰められていました。

記者の質問に対し、アルコニス受刑者の処遇が「私たちにとって非常に最優先事項だ(very much top of mind for us)」と答えています。

“岸田との対談で、(バイデン)大統領はアルコニスの件を提起するつもりなのか?”

G7広島サミットに向かう機内で、ジェイク・サリバンにこの質問をした記者に感謝します。

アルコニス受刑者の事故が自身が発症した高山病が原因だとする主張は日本の司法によって否定されています。それにも関わらず、米国政府や議会関係者は日本の司法が下した判断とは逆行する主張を続けています。

このような誤った見解に基づいて日本に対する圧力が強まれば、米国が日本へ司法介入を目論んでいると認識されても仕方ありません。

アルコニスが行った医学的主張は証明されていない。ただの誤謬である。ところで、他の第一世界の国では、毎年学校で子供が銃で大量虐殺されています。第一世界の国の定義を教えてください。

LGBT法で内政干渉が繰り返された後は、アルコニス問題に便乗して司法介入がなされるみたいです。

岸田政権は米国にやられっぱなしの状況を黙って見てるだけでしょうか?

岸田首相とバイデン大統領 G7広島サミット開催前日の日米首脳会談 首相官邸HPより