海&アンティークマルシェ&フランク・チェルッティ&シャガール美術館(ニース)

復活祭月曜日の朝。

海辺を散歩し(朝から泳いでいる人も)、骨董市ぶらつき(子供の頃、こんなリボンフラワー作りに夢中になってた)、コートダジュール大好きシェフの一人、フランク・チェルッティとカフェでおしゃべり(寒がりシェフ、太陽ピカピカなのにこの格好。ニースの人たちは、基本寒がり)。

初めて彼の料理を食べたのは1996年夏。今も、鮮明に覚えている野菜ファルシの話で盛り上がり、パニスの焼き方を指南してもらう。

ネグレスコの話に。彼がここで働いていた時期の、シェフはジャック・マキシマン、直属のシェフドパルティはブルノー・シリノ。聞いたことないような、文字通りのドリームチーム。この地方のだ〜い好きシェフ5人中3人もが集っていた厨房、どんなだったのかしら。想像するだけでうっとり(というか、恐ろしい(笑) 狂気二人の下で、二人に揉まれに揉まれただろうなぁ)。

フランクとバイバイ。旧市街抜けてバス停に向かう途中、フランクに遭遇。小さなニース旧市街あるある(笑)。

ニースのマストスポット、”シャガール美術館”へ。正式名称は、”マルク・シャガール 聖書メッセージ国立美術館”。今年、誕生50年。

美術館があるエリアが大好きで、この辺りで老後を過ごせたらどんなにいいだろう、って思ってる。マティスも住んだニースの裏丘は、ここに来たことない子供の頃から、なぜか老後の憧れ地。

シャガール美術館&敷地にもとてもいい気が流れていて、この空間にいるの、大好き。

創世記を語るメイン連作や、それらの制作に準備された素描類(完成品と準備段階作品を見比べるの楽しい)、ステンドグラスとチェンバロ、そして壁画。いつもの作品たちを愛で、50年記念の特別展もちらり。

イノギュレーション時のポスターに、シャガールのサインが残ってる。

”どれか一枚もらえるなら”は、亡くなる当日まで制作していた、未完のリトグラフ。デザイン大好き。でなければ、色合いがとてもきれいな”ヤコブの夢”のパステルがいいな。

いつになく混んでいる美術館後、お庭のカフェでまったり時間。太陽を感じながら、カプチーノ&クレープ、からの、ロゼ&フリット♪

この美術館とお庭とカフェ、行ったり来たりしながら一日中過ごせる。いつかやってみよう。

昨日今日で、不足していた4ヶ月分のビタミンDを、完全に取り戻す。

またね、大好き美術館&空間♪


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年4月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。