自公連立政権は終了することになるのか

少なくとも東京では公明党の自民離れは確定的だろう

公明党の支持母体の創価学会がその気になったことは間違いないようだから、もはや後戻りは出来ないだろう。

これで国交大臣が大臣辞職を表明するようなことになれば、その時点で自公連立政権は終了することになるが、現時点ではまだそこまでは至らないようだ。

さて、自民党はどう対処するか。

宗教法人課税問題や宗教団体の政治活動問題に言及するような事態になれば、自民党も本気になってきたということになるだろうが、岸田さんにはそこまでの覚悟はないはずだから、しばらくはモヤモヤした状態が続くのだろう。

風雲急を告げているのは、どう見ても間違いなさそうだ。(2022/05/26)

風雲急を告げる自民党と公明党の如何にも険悪な関係

信頼関係が地に落ちた、と公明党の石井幹事長が高言するまでに至っているのだから、自民党と公明党の連立関係に大きな亀裂が走ったことは否定出来ないだろう。

ここまで感情剥き出しに、かつ、威丈高になるにはそれなりの事情があるのだろうが、ここまで来たら下手な妥協は出来ないだろう。

公明党が自民党に挑戦状を叩き付けたようなものだ。

自民党の中には何とか公明党を懐柔しようと動く人が出てくるかも知れないが、ここはグッと我慢して何もしないことである。

いずれ追い詰められていくのは、落ち目の政党。

自民党は、何があっても黙っていることである。

弱い犬ほど吼えるものである。(2022/05/25)

公明党は、ちょっと選挙にのめり過ぎなんじゃないのかな

公明党の選挙上手には定評があるが、だからと言って公明党の選挙力を振りかざして自民党に譲歩を迫るやり方はほどほどにした方がよさそうだ。

公明党の推薦が取れない自民党の候補者がどうなるかについてはそれなりに想像できるが、公明党があまりにも強く自分たちの組織力や選挙力を言い過ぎると、自民党は公明党との連立を見直す方向で検討を始めると思われる。

これまでは公明党に代わって自民党との連立に踏み切りそうな政党は事実上なかったと思うが、既に永田町の状況は変わってきている。

無党派層や中間層がどう動くか、ということに永田町の関心が少しずつ高くなっている、と言っていいのではないか。

統一教会問題の影響は、いずれは公明党の支持母体にも波及してくるだろうから、公明党の選挙力は徐々に低下していくと見ておいた方がよさそうだ。

衆議院東京28区の問題などが俎上に上っているようだが、どうやら公明党のゴリ押しイメージがマイナスに働きそうな雰囲気が何とはなしに醸成されているようである。

ご参考までに。(2022/5/20)

Mari05/iStock


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2023年5月20・25日・26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。