フランスのマクロン大統領がNATO事務所が東京に置かれることに反対していると英国のFinancial Times紙が報じました。
France objects to Nato plan for office in Tokyo https://t.co/OAHyfixVQh
— Financial Times (@FT) June 5, 2023
この報道について、中国の国営メディアはマクロンの「合理性」を評価し、NATO事務所開設は日本を「攻撃の最前線に立たせる」ことを警告しています。
In sharp contrast to France’s rationality, Japan’s invitation of NATO to interfere with regional affairs will face fierce criticism and opposition from regional countries, and it will also put Japan on the frontline of attacks if conflicts escalate.https://t.co/qX0SzTVZZD https://t.co/rub18WAp5q
— Global Times (@globaltimesnews) June 6, 2023
フランスの合理性とは対照的に、日本がNATOを招聘して地域問題に介入することは、地域諸国から激しい批判と反発を受け、また紛争が激化した場合には日本を攻撃の最前線に立たせることになるであろう。
フランスがNATO東京事務所に反対する理由として、中国を過度に刺激することでロシアへの武器支援を行うことを阻止したいことが考えられます。
フランス政府高官はNATOは北大西洋のことだけやっていればよい、インド太平洋に出ていくのはウクライナ問題に対して中国との関係を悪化させるだけだ(中国がロシアに武器供与などをするように仕向けてしまう)、と言っているらしい。マクロン発言の背景にはこういう発想があるのだろう。 https://t.co/mfht1PA4Oa
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) June 6, 2023
一方、マクロンはロシアに対しては強硬的で、ウクライナのNATO加盟の可能性にも言及していました。
The president of France has for the first time called for Ukraine to be granted a Nato membership 'path'https://t.co/2LlbshVFQH
— Financial Times (@FinancialTimes) May 31, 2023
フランス大統領が初めてウクライナのNATO加盟の「道」を認めるよう求めた。
著名な国際政治学者によると、マクロンは米中間でバランスを取ろうとしており、開設が予定されているNATO事務所はその思惑に利用されたそうです。
マクロンがNATOの東京連絡事務所開設に反対意見。第一次安倍政権のときから慎重に模索してきた開設をここへきて仏が阻む可能性が。日本からすればなぜに?ということかもしれないが、マクロンの欧州をリードし米中間でバランスをとる外交の”害の少ない”ツールにされた感あり。https://t.co/ZiJA7eIAQ2
— 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) June 6, 2023
初めて知った笑
三浦瑠麗氏 国際政治学者は「世の中がどうなっていくかを世界規模で大胆に言う職業」― スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://t.co/XpBcKLx9AJ
— 東京城南減税会 (@yuyawatase) October 13, 2022
マクロンの反対は、地政学的な懸念から来ているのでしょうか?それとも自国の経済的利益が関係しているのでしょうか?
今回のマクロン発言は、台湾侵攻に向けた習近平による対中包囲網の切り崩しが成功していることを示唆しています。
もし、台湾有事の際に欧州が中立を保つことになれば、中国を大きく利することになるため、台湾海峡の安定が国家の命運と深く結びついている日本としては由々しき事態となります。
【新着記事】池田 信夫:【動画こども版】台湾有事って何? https://t.co/VFGtgcVu0c pic.twitter.com/uiSAjAXFKo
— アゴラ (@agora_japan) May 31, 2023