6月16日に政府が閣議決定した経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)は、労働市場改革を目玉に据えています。しかし、肝心の解雇ルールの見直しには触れませんでした。
硬直的な日本の雇用が成長を鈍らせてきたとの問題意識を反映し、労働市場改革に焦点をあてています。#骨太の方針 https://t.co/sQLr2kj23F
— 日本経済新聞 経済・社会保障 (@nikkei_keizai) June 16, 2023
税制などを通じて成長分野への人材の移動を促し、経済の活性化を目指すとのことです。
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終身雇用の「見直し」だけなら20年前からやっています。
「見直し」だけなら20年前からやっている。金銭解雇の明文化とか労働契約法16条の削除とか、具体的な規制撤廃をやらない限り、何も変わらない。 https://t.co/Ao902fruHr
— 池田信夫 (@ikedanob) June 16, 2023
解雇される恐れがないのに率先してスキルを学ぶ人は多くありません。
クビにならないのに、主体的なリスキリングもくそもないだろ。>転職促進へ税制見直し 解雇規制緩和触れず 骨太方針 – 日本経済新聞 https://t.co/4jxg0eFsMO
— 田端@「自分を探すな 世界を見よう」絶賛発売中 (@tabbata) June 16, 2023
退職金の税制も中高年を企業に張り付けるインセンティブになっています。
「転職の障壁だった退職所得課税の是正」とある。これ、税制の問題じゃなくて在籍期間の後半に退職金が増えるような設計の問題じゃないのかな。その設計を絡め取られている労働者側の問題とも言えるが。https://t.co/oWx0xs3a04
— サステナ係長 (@ESG_Kakaricho) June 19, 2023
しかし、問題の所在は明らかですが、この既得権は居心地がいいので先送りできなくなるまで先送りし続けるのかもしれません。
解雇規制緩和に踏み切るのは本当に日本が瀬戸際に追い込まれた時でしょうね。それまで先送りし続けるでしょう。
転職促進へ税制見直し 解雇規制緩和触れず 骨太方針 – 日本経済新聞 https://t.co/TyPcqHJ2IU— 向井蘭 (@r_mukai) June 17, 2023
この日本独自の社会主義経済はいつまでもつのでしょうか。
大企業サラリーマンは頑張っても給料増えないし、解雇規制で首にならないのわかってるから副業に励んでいるし、公務員なんかは病院に行ってうつ病の診断書を書いてもらって休職しながら家でゲームやってる。日本はいよいよ社会主義国の末期みたいになってきたな。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) March 10, 2023
それともこのまま地獄のような光景が続くのでしょうか。
解雇規制緩和が議論になるたび、何があっても定年まで守られる特権を失いたくない大手企業労組と、従業員クビにするのにいちいち金払いたくない中小経営者がタッグ組んで反対、それを解雇OKになると仕事激減する労働弁護士が全力でサポートするという地獄のような光景が……登場人物全員金の亡者。 https://t.co/Hk4vQm96kv
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) October 31, 2022
日本の雇用ルールを考えると昨今の日銀の金融政策も正しいという指摘も・・・。
現状の心地よさを追求した結果、5年、10年後には日本人は安いとベトナムの人たちなどから重宝されるようになっていると危惧する声も聞こえてきます。
学生とのマッチングを希望する企業側が提示する年収は平均420万円。中には年収700万円を提示する企業もあるというが、それでもサンアスタリスクの小林CEOの表情は厳しい。
「前なら400万円ももらえるのかだったのが、今では400万円か、という感じ。」~中略~…
— 田端@「自分を探すな 世界を見よう」絶賛発売中 (@tabbata) June 20, 2023
既得権はよくないと分かっていながら自分の既得権は1ミリも譲らないという対立が、失われた30年の本質なのかもしれません。