パリ国立オペラ座バレエ「ザ・ダンテ・プロジェクト」ウェイン・マクレガー。第二配役。
おぉぉ、舞台が見える!やっぱり初日、あまりにもスモーク炊きすぎだったよね、ダンサーの表情、ほぼわからなかったし(特に1幕)。
タシタ・ディーンによる、絵画、映像、写真による舞台装置の魅力も、今日はよくわかる。
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左第一配役、右第二配役。どちらが好み?
今夜は、ポールの表情がよく見え、その素晴らしさをたっぷり味わう(きっとジェルマンも、いい表情してたでしょうに・・・)。ポール、元々細かなニュアンス上手だけれど、なんかとてもいい。過不足ないというか引きの美学を感じる、表情にも動きにも。神曲ストーリをちゃんと語ってるし。
レオノールとのパ・ド・ドゥ、今夜はちゃんと愛情と喜びを感じた。再会シーン、音楽も合わせてなかなかの感動。バウシュの”オルフェ~”の再会シーンを思い出す。(配役がよければ)泣かずにはいられない、大好き場面。
コールは、イネスいいな。イダもさすが。タケルも(この配役の初日、なかなか悲惨だった、と友達が言ってたけれど)。とはいえ、第一配役の方が、コールの質はずっといい。ギヨームやパブロ、ブリュエンらがいて、ちゃんと上手にまとまってた。煙少なめの第一配役を見たかったな。
そして、トーマス・アデスの音楽がとても好みなのを再認識。リスト、シュトラウス、グラスの気配を感じる。友達が、”バレエは音楽ありきよね”と言うのに、大共感。舞台観ながらも、ついつい視線が指揮するアデスに移っちゃう。
二つ目のアントラクト中、ポールやアデスを褒めつつ、オペラ・バスティーユが気になってソワソワしてしまう私たち。”そろそろ、ボレロの時間よね。どんなかなぁ・・。なんで私たち、ガルニエにいるのかしらね(苦笑)”。
今夜、バスティーユでは、ついについに、待ちに待ったマチアスが復帰(涙)
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フォアイエは、深夜の宴の準備がされてる。
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パレ・ガルニエ外観正面、引き続き絶賛工事中。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年5月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。