余計な一言、効果的な一言

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せっかく盛り上がっている場が、誰かの一言によって白けたものになってしまう。逆に、誰かの一言によってテンションが上がったり、元気をもらえたりすることがある。

言葉と言うのは、周囲の雰囲気を変えたり、人間の気分に大きく影響したりするものです。

例えば、今週水曜日も開催する不動産投資セミナーでは、いつもセミナー終了後に食事とドリンクで懇親会をおこないます。

せっかく投資の勉強しに来たのに、その懇親会で不動産投資がいかに儲からないかを力説する人がいたりします。

セミナーに来て文句を言っている。何のために参加しているのか、意味がよくわかりません。

自分のやり方が間違っていて、結果が出ていないだけの話ですが、それを一般論のように吹聴するのは困ったものです。

セミナーに初めてやってきた未経験者の人たちは、その人に影響されて萎縮してしまい、せっかくの投資のチャンスを失ってしまいます。

逆に、人が喜ぶポイントやツボを押さえて、上手に話を盛り上げてくる人もいます。

例えば、自慢のマイホームを購入したと知れば「新しいお住まいはいかがですか?」と聞いてくる。

あるいは、子供が有名大学に進学したとSNSで確認したら「お子さんもう大学生なのですね」と話題を持ちかける。

自分が人に話したい話題を相手が振ってくれる。そんな人に対し悪い気持ちを持つはずがありません。気分良く盛り上がることができ、好感を持たれます。

私がお付き合いしているワイン仲間(写真)には、そんな気配りの達人が集まっています。それが、人間関係を円滑にして、仕事の成果にもつながっているのは明らかです。

余計な一言で場を台無しにする人もいれば、効果的な一言で仕事の成果を上げていく人もいる。

どうせなら後者のタイプを目指したいものです。

ちなみに私はどちらかと言うと、空気が読めない前者の残念なタイプ。なので、余計な一言で座を白けさせないようにいつも気をつけています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年6月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。