出口里佐です。
湯布院に一泊した翌日は、駅前バスセンターから、14時出発の高速バスで、博多バスターミナルまで移動しました。
2時間ほどで到着ですが、片道3,250円で、同じ時間がかかるJRを利用するよりも3千円お得。すべて指定席なので、事前に予約してチケットを取得しておくのがおすすめです。お昼前後の出発便は特に人気なので、2週間くらい前にはネット予約したほうが良さそうです。
なお、2時間ノンストップなので、駅前バスセンターでトイレは済ませておきましょう。その後の水分補給は控えめに!!(笑)
博多バスターミナルから、その日の宿、グランドハイアット博多に、地下鉄で移動しました。新しい地下鉄、七隈線に乗り換えて、一駅の櫛田神社前で下車。キャナルシティ博多内のホテルまで徒歩3分ほど。博多駅の七隈線への乗り換え通路は新しくて未来的な感じ。
グランドハイアット博多は、夜間の噴水のライトアップが楽しい商業施設、キャナルシティ博多の中にあって、プチラスベガスな感じ。何年も前に訪れたホテルベラッジオの華やかな噴水ショーを思い出しました。
ディナーを予約していたのは、18時半にグランドハイアット博多から徒歩3分ほどのGohGan。少しおしゃれして、お出かけ。
GohGanは、ミシュランガイド一つ星で、アジアのベストレストランランキング50にもランク入りしている「ラ・メゾン・ドゥ・ラ・ナチュール・ゴウ」の福山剛シェフと、同じく、アジアのベストレストランランキングで4度、1位に選出されたことがある、バンコクのインド料理店「ガガン・アナンド」のガガン・アナンドシェフのコラボレストランです。
GohGanが1階に入っている建物、010ビルディングは、周囲とは違う、忽然とあらわれた宇宙船のような箱で、なにか別世界が始まる予感。ニューヨークのハドソンヤードあたりの新しいデザインの空気を感じます。
それもそのはず、HPによると、建物は、NYのランドマークから火星住居までデザインする建築設計事務所のCLOUDS AOや、地元福岡の建築事務所NKS2、若手建築家TAKUMI NAKAHARAが担当しているそう。
このレストランに行こうと思ったのは、もともとコロナ禍前の2017年、バンコクの「ガガン」(当時)に行って、32皿ほどの料理を味わい、驚きの連続で、心底楽しかったので、またいつか再訪したいと思っていたからです。たまたま最近、このガガンシェフと福山シェフのコラボレストランが昨年末にオープンしたと知り、これは早く行かなくてはと機会を伺っていました。
5年前に訪れたバンコクのガガンシェフの料理は、お皿が来て、「これはこういう味かな?」と思って食べると、絶対に違う味が現れて、期待を必ず良い意味で裏切る不思議な感覚のもの。コの字型のカウンターで一斉開始で、ご一緒した他のお客さん達も世界中から集まっていて、これがフーディー(foodie)と呼ばれる人々なんだと、ただの食いしん坊の自分がそこに座っているのが場違いな気が。 フーディーは美味しいということよりも、その先の驚きの体験をするために、レストランという劇場に行く人々なんですね。世界レストランランキングやミシュランの三つ星は美味しさのレベルよりも、その境地の様な気がします。
ワクワクしながら010ビルディング一階のGohGanに入り、カウンター席に通されました。予約時にカウンター、テーブルを選ぶことができます。
先ずは、夫は地元のクラフトビール(AOZORAブルワリーのTENYA WHEAT ALE)、私はジュースで、乾杯。あのクラフトビールは旨かった!と夫は今でも言っています。
お料理の一部をご紹介。
アミューズは、パニプリ。インドの料理をアレンジしたもので、食べられる器にビシソワーズ、リンゴのチャツネ、ベビーパクチーがトッピング。一口でパクっと食べます。
セヴィーチェ。シマアジと揚げた小海老、周りにオレンジ色の鮮やかなニンジンソースとパクチーオイルのアクセント。
Gohりもん。博多の名物お土産のお菓子、通りもんのパロディ。上と下は、通りもんのお菓子で、なかにフォアグラ、ブラッドオレンジ、タマリンドをサンドしています。濃厚なフォアグラが、ブラッドオレンジとタマリンドの酸味で爽やかに、少し甘目の通りもんで、マイルドなお味にまとめられていました。見た目も可愛くて、しばらく愛でていたいくらいでした。黄色いパウダーは何だったか、一度横に倒して、これにつけて食べてくださいと教えてもらいました。もちろん、本物の通りもんを帰りの福岡空港で、お土産に買いました!
Black and White。Gohの新玉ねぎの白いムースと、Ganの黒いチャコールムースが一つの器に。まさにコラボ料理!
仔羊のケバブ。ニュージーランド産仔羊を特別な配合のマリネ液に浸けて、グリルしたもの。ほうれん草のソースと、一緒に登場したヨーグルトとキュウリ、フェンネルのサラダとともにいただきました。サラダは、インド料理のライタですね。私もたまに本格的なインドカレーを作るときに、付け合わせとして作ります。
締めは、GohGanスパイシークラブカレーと炊き立てご飯。夫も満足のピリ辛で、スパイスの香りがリッチな味わいでした。
デザートは四角い容器に入ったタピオカと杏仁豆腐とマンゴーソースのパフェ的なもの。薔薇の花びらがはらり。スパイシーなお料理の後にぴったりの優しい甘さでした。
ガガンシェフのお人形が飾られていましたが、なんと30万円もするそうです。HPの写真とよく似ていますね。
メニューの表紙には、French& Indian Easy-Kaya。お店の方に、「Easy-Kayaって、どんな意味ですか?」とたずねたところ、ガガンシェフの造語で、居酒屋(Ezakaya)をもじったものだそうです。フランス料理で言うと、ガストロノミーレストランよりも気軽なビストロのようなイメージなのでしょう。
スタッフの皆さんも、とても親切におもてなししてくださり、初めてのお店でも夫ともども、居心地が良かったです。そして、ミシュラン三つ星とは違って、ちゃんと美味しいのがポイント!
福岡にご旅行や出張の際は、予約して、ぜひ一度訪れてみてください。
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