なぜ北海道の不動産は値上がりするのか?

インナーサークル資産設計実践会メンバーと北海道の不動産視察に来ています。

初日は不動産視察だけではなく、今年北広島市に完成した日本ハムファイターズの本拠地、エスコンフィールドでのプレミアムツアーにも参加しました。

こちらは通常入れない監督室や選手のロッカールームなども見学できます。野球ファンでなくても体験をお勧めします。

北海道の不動産は投資対象エリアは変化しているものの、毎年のように上昇を続けています。

数年前には、インバウンド需要から世界的なリゾートとして注目されているニセコの不動産が急騰しました。

その後、今度はエスコンフィールドの建設発表から北広島市が注目され、全国地価上昇率上位にランクイン。

そして、今回注目されているのは北海道の玄関口千歳空港がある千歳市です。今年2月にトヨタ自動車などが出資をする次世代半導体企業ラピダスが新工場を建設すると発表したからです。

投資額は5兆円規模と言われ、関連企業の進出も期待されます。地元には大きな雇用が生まれ、それに伴う住宅需要の拡大が予想されます。

千歳市だけではなく、隣にある恵庭市の不動産マーケットにも大きなインパクトが出てくることになるでしょう。

千歳市周辺の不動産を現地の不動産会社に紹介してもらい視察しましたが、大きな投資機会が眠っていると感じました。

写真は千歳空港にほど近い80戸の大規模な一棟もの物件です。価格は3億円ほどですから、1戸約400万円です。現在は90%程度の入居率になっています。今後、稼働率や家賃も上昇していく可能性があります。

北海道で不動産投資と言えば、札幌がまず対象になります。2030年の北海道新幹線の札幌までの延伸計画もあり確かに魅力的な投資エリアです。しかし、東京と同様に価格上昇が進んでおり、ここからの大きなキャピタルゲインを狙うことは難しいと思います。

千歳市周辺は、これからの変化が期待できる街です。これまでのニセコや北広島のケースと同じように、全国の地価上昇率上位都市としてこれから注目されることになるはずです。

ただし投資を始めるのであれば、スピードが勝負です。

今回も現地で物件を視察したことで東京では見えてない情報が見えてきました。やはり不動産の現地視察には大きな価値があると再認識しました。

wataru aoki/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年6月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。