ナゼ日本人は旅先でジムに行かないのか?

August0802/iStock

自宅にダンベルとトレーニングベンチを置いてから変わったことは、旅先に行ってもホテルのジムでトレーニングをするようになったことです。

ジムのないビジネスホテルであれば、あきらめますが、プライベートの旅行の場合、ほとんどの宿泊先にジムが設置されています。

利用していて不思議なのは、ホテルのジムで日本人をあまり見かけないことです。

今回宿泊している札幌のホテルにも設備の充実したジムがありましたが(写真)、私が利用している間には他の人は誰も来ませんでした。

アメリカや東南アジアに旅行に行くと、宿泊先のホテルのジムで、早朝からたくさんの人がマシントレーニングやランニングを行っています。

男性だけではなく、女性でもハードな筋トレをしている人がいて驚きます。

国内のホテルのジムでは、外国人を見かける事はあっても、日本人がトレーニングをしているのは珍しい光景です。

ナゼ日本人は旅先でジムに行かないのでしょうか?

そもそもの筋トレ人口が少ないからかもしれません。日本国内でも筋トレがブームになっていますが、海外に比べれば、まだまだです。

あるいは、観光やビジネスでスケジュールが忙しかったり、せっかく旅行に来た時はお休みしようと思うのかもしれません。1泊2日がほとんどで宿泊日数の少ない日本人は、観光地のホテルに滞在するという風習があまりないのです。

海外のホテルでは、ジムの利用者が多すぎてマシンが順番待ちになったり、思うようにトレーニングができないことがあります。

その点、国内のホテルでは日中のジムは利用者が少なく、貸し切り状態も珍しくありません。貧弱な設備で、狭いジムしかないホテルも結構ありますが、空いているのは利用環境として最高です。

海外の旅行者が増えて、これから国内ホテルのジムも混み始めるかもしれません。それによって今までのように快適な環境で自由に利用できなくなるのは困ったものです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。