70歳になるまでに仕事は「ライフワーク」だけ

人口減少による人手不足により、日本国内では高齢者に対する雇用需要が高まっているそうです。

70代はおろか80代でも現役で働く人が珍しくなくなっています。

経済協力開発機構(OECD)によれば、65歳以上の雇用者比率は2022年で10.6%と2桁に到達しました。これは、諸外国に比べると極端に高くなっています。

高齢になっても仕事がやりがいで、楽しく現役で続けているのなら問題ありません。

しかし、現実は多くの高齢労働者は、経済的理由からやりたくない仕事をやらざるをえない状態です。

高齢者の求人は、誰もがやりたがらない低賃金の肉体労働が中心となり、肉体的負担から労災が増える原因にもなっています。

体力が衰えているにもかかわらず、炎天下や冬の寒い中、屋外で深夜労働をするのは大きな負担です。

私は、50代後半から自分がやりたくない仕事は、無理にやらないで断るようになりました。

本当にやりたい仕事、すなわち「ライフワーク」は、積極的に続ける。その一方で、お金のための仕事、すなわち「ライスワーク」から足を洗うことにしたのです。

仕事を減らした時間は、旅行に行ったり、ワインを飲んだり、レストランを探したりを好きなことをやっています。

それが可能になったのは、自分がお金のために働かなくても、お金が働いてくれる「仕組み」を作ったからです。

「働くおじさん」から、お金を「働かせるおじさん」に変わったのです。

国内外の不動産や太陽光発電、高利回りの私募債などから、毎月700万円以上の収益が生み出されています。

借り入れの返済資金もあり、全額キャッシュフローになるわけではありませんが、生活していくには十分な金額です。自分が遊んでいる間にも、井戸から水が湧き出るようにキャッシュフローが生まれています。

このようなライフスタイルの実現には、シニアになる前から入念な準備が必要です。その方法を8年前から実践し、多くの個人投資家に伝えてきました。

明日も銀座で開催するセミナーで失敗しない不動産投資の方法について情報提供を行います。

70歳を超えたら、お金のために仕事をしたくないと思うのであれば、思うだけではなく、一日も早くそのための準備を始めてください。

Dean Mitchell/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年8月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。