五城目町の困難とチャレンジ

先月7月15日の豪雨により過去最悪の水害被害を受けた秋田県。中でもダメージが大きかった五城目町を昨日訪問しました。

BABAME BASEにて話を伺う(松浦町議撮影)

以前、私の仕事を手伝ってくれて、今は五城目で活動している柳澤龍さんにコーディネイト頂き、多くの関係者に話を伺いました。

五城目町議 松浦真さん
いちカフェ 坂谷彩さん
ドチャベンチャーズ 竹内健二さん、丑田香澄さん

他にも、五城目町役場の皆様にも話を伺いました。

伺った五城目の現状は次の通りです。

  • 五城目町は人口8千人、高齢化率50%
  • 今回の被害は、床上浸水400戸、床下浸水600戸。ほぼ全域で一週間断水。農業被害は410ha、3億円
  • 断水が解除されてからは、表面的には町は元に戻りつつあるように見える。ただ一人暮らしのお年寄り中心に、家の片付けが進まず、汚水に浸かった1階をそのままに2階で暮らし続ける方もいる
  • 現在ボランティアセンターでは全国から受け入れているが、人数は減少。集まるニーズも減りつつある。秋田の県民性により、助けを求めない方もいる
  • カタリバさんが子ども支援、カーシェアリング協会さんが軽トラの貸出を行っており、PEADは100万円の支援によって物資や弁当の宅配をサポート。ただし復興段階での支援は見当たらない

支援が落ち着き、町内で手伝っている方々もお盆明けには元に戻っていきます。そうした中で、取り残された災害弱者の方々をいかにケアするかが直近の課題といえます。

集積された災害ゴミ

昨年8月に続き今年も上回る被害があったことで、またいつ洪水があるかと皆さん心配されています。豪雨によって上流から流される流木が橋に絡みついたことが川の氾濫の原因と皆さん考えており、森林保全も含めた流域まちづくりをいかに進めるかも中期的な課題です。

今回お会いした皆さんはじめ、30-40代の中堅リーダーが町の規模に比して豊富なことが五城目の良さです。リーダーの皆さんは課題を正確に把握・共有されていて、今回の災害を乗り越えていく意志をお持ちでした。

ぜひ、五城目の現状をしり、難局を乗り越えようとする現地リーダーの動きに関心をもって頂ければと思います。RCFとしてもご一緒できる方法を考えていきます。

カタリバさんなどの支援が集まる、BABAME BASE


編集部より:この記事は、一般社団法人RCF 代表理事、藤沢烈氏の公式note 2023年8月8日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は藤沢氏のnoteをご覧ください。