「成田悠輔さんメガネ」とルッキズム批判

テレビによく出ているイェール大学の成田悠輔さんという方がいます。

知り合いから顔が似ていると何回か言われ、気になって見ていると、確かに雰囲気は似ているような気がします(年齢は随分違いますが)。

また成田さんは、東京大学、MITと学歴も私とよく似ています。ただし、東京大学は主席(私は末席)、MITは博士課程修了(私は修士修了)と同じ大学でも別格ですが・・・。

私がメガネをいくつか購入しているお店で、そんな成田さんがかけているメガネが売られているのを見つけ(写真)、ノリで同じモデルのメガネを買ってしまいました。

このメガネをたまにかけて出かけるのですが、身の回りにいくつかの変化が起こっています。

まず、街中を歩いていると、知らない人にガン見されることが増えました。どうやら、どこかで見たことがある顔だと思われるからだと思います。

特に、子供は無邪気に長時間ジーッと見つめてくるので、心の中で「テレビのあの人とは違いますよ」とつぶやいています(笑)。

見知らぬ人だけではなく、仕事のミーティングなどでも、初対面の方に「面白いメガネをかけていますね」と話しかけられます。

初対面の方との会話のつかみとしてはとても重宝しますが、メガネの印象だけ先歩きしてしまい、それ以外の印象が薄れてしまうデメリットもあります。

そもそも、このようなメガネをかけている時点で、関わってはいけないチャラ男だと誤解されているかもしれません。

人間の印象はメガネだけでもこれだけ左右されるという現実は想像以上でした。

ということは、服装や髪型、体型によっても同じくらいの違いがありそうです。

さらに、時計、カバン、靴、アクセサリーなども、影響しているはずです。

初対面の印象を決めるのは、やはり見た目です。最初の印象と実際に話してみた感覚から、その人に対する評価が作られていくのです。

とすれば、まず自分が相手に伝えたいイメージを考える。そして、そこから逆算して何を身に付けるかを決める。

そんな戦略的な行動によって、相手からの印象や評価を変えることができるのです。

外見で人を判断する「ルッキズム」は、令和のポリティカルコレクトネス社会ではあってはならないこととして批判されがちです。

そんな建前はともかく、ほとんどの人は見た目で人を判断しているのが現実なのです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年8月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。