ガソリン値上げで家計を直撃?
そうですか・・・悲鳴ですか・・・・
先週末に都内で給油した時は175円でした。
わたくし、月間に海山に毎週行くので3000キロ走ります。ディーラーでは「こんなに走る人はいません」と言われるので、ほぼ最大値と思われます。が、ここ4台ハイブリッドで、いまはSUVですがだいたいリッター22キロは走ります。
月3000キロですので、月の出費はガソリンが10円上がると1363円の出費です。
当然、若い方が少し距離を乗るようです。
従いまして、一般の人では10円ガソリンが上がると、同様にリッター22キロ走るとすると月230円ほどの出費です。
月220円の出費増で悲鳴ってどんな家庭やねん。だったら車乗るな
と思う次第です。
マスコミは煽る、煽る
ガソリン価格は確かに上がっています。
いまから30年前はリッター99円だったわけですが、こんなクルマでした。
懐かしい・・・・カタログデータを見ますと10モードで10キロくらいなので実際には7キロ切るくらいでしょう。これは走り屋さん向けですのでもっと下のグレードでも13キロです。実際には10キロも走らない。つまり
ガソリンは1.9倍になったが、燃費は1/3になったわけですよ
なのにガソリン価格だけ30年前に戻せとか意味が分かりません。その前に1リッター10円上がって月230円、20円上がって月460円の出費増で本当に悲鳴上げてるんですか??
思い込み強すぎて草
ガソリンが上がりすぎてトリガー条項発動しろという人もいます。ガソリン税無くすと国は2兆円の減収です。つまり消費税1%に相当。
ガソリン税なくしてガソリン安くするとみんな出かけるから景気が良くなるというお馬鹿なことをいう人もいますが、ガソリン安くなったからといって永遠に出かけまくるのか。であれば2年前の140円の時は出かけまくって経済回したのかねといいたい。www
ガソリン税無くせば国はほかで補填しないといけない。医療費削ってくれるなら賛同するがそんなことしたら政権が飛ぶので自民党がするわけもなく、ガソリン税と同じく景気に関係なく恒久的に取れる財源として消費税を上げてくるでしょう。ガソリン税収2兆円は消費税1%分に相当しますね。
ここで皆さんが忘れちゃいけないのは
補助金はもともと我々の血税
ってことです。もっというと、地方の財政の多くは(自治体によっては過半数)が地方交付金という名の補助金で、こけはほとんどが都民の血税です。田舎はクルマがないとやっていけないからガソリン代を税金で安くしてくれというのは、田舎のガソリン代を都民が負担してくれというのに等しいわけです。だったら都会の家賃が上がったら田舎の人が負担してくれるのか。
交通の便が悪いところに住むのも、燃費が悪いクルマに乗るのも個人の自由です。しかしその負担を他人にしてくれというのはどうなのか。だったら自分の趣味がサーフィンだったりスノーボードだったりするので、税金でその費用を負担してくれというのとまるで同じです。
補助金は我々の税金。クレクレというのであれば税金が上がる前提。どこかを削らないといまや医療費と年金で税収を上回っているのだから、削るのが嫌なら税金は上がる。それを認識した上でトリガー条項発動しろとか言って欲しい。払うのはイヤ、貰うのはもっとくれとか偏差値35以下ですかと思ってしまう。
TwitterならぬXでもやりとりさせて頂いている経済学者の島澤教授の本です。次世代のためにはっきりと年金や医療を削るべきと言ってる経済学者はそほどいないと思います。新刊ですけどすぐ買って読みました。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年8月21の記事より転載させていただきました。