サラ・ベルナールカクテル@ル・グラン・ドテルのバー(パリ9区)

ル・グラン・ドテルのバーでソワレ。

プチ・パレで開催中の”サラ・ベルナール”展に連動し、大女優が愛したこのホテルのバーが、8月いっぱい、サラ・ベルナールのオマージュを込めたオリジナルカクテルを提案。

カクテル考案は、大人気「ラルシミスト」のマチアス・ジロー。お久しぶり、マチアス!

”ディヴィヌ(神聖な)”は、彼女のあだ名の一つ。シャンパーニュに葡萄の葉で色をつけたリレやシュローのコーディアル、カシスの葉の香りをアクセントに。

”ロジーヌ”は、サラのファーストネームの一つ。友人のジャック・ゲランが彼女に捧げた香水”だから私はロジーナを愛した”の香りにちなんで、スパイシーラムに、ベルガモットやヴァニラ、ラヴェンダー。

友達のを一口飲ませてもらった“フォーチュニー”は、ベルナールの屋敷があった通りの名前。この屋敷に招かれていたパリの名士たちの中には、オーギュスト・エスコフィエの名前も。女優のオーダーメイドででセールを作っていたそう。うっとり~。カクテルは、いちご&アーモンドミルク&ヴァニラウォトカ&コアントロー&パイナップルにヴェルヴェーヌの香り。うきゃっ、飲むお菓子♪

そういえば、この通り、以前、ピエール・エルメの本社があった。偉大なる食の達人たちに愛される通りなのね。

19世紀後半のパリを輝かせた大女優の人生を語るかのようなカクテルたち。展覧会見てから行くと、あぁあの絵のあそこね、そうだねそこに住んでたっけ、など、カクテルに込められた彼女の逸話がとてもよくわかるので、展覧会&このバー、でハシゴするとすごく楽しいと思う。

帰り際、エレベーターフロアに飾られた有名なサラ・ベルナールの肖像画(プチ・パレが保有する作品のコピー(だと思う)に挨拶。

2023年6月プチ・パレでの”サラ・ベルナール”展の様子はこちらです。上の肖像画のオリジナルと見比べてみて。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年6月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。