値段を言わず「おすすめグラスワイン7,700円」はありか?

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熱海のオーベルジュに出かけてきました。広尾の老舗の高級フレンチ店が運営している旅館をリノベーションしたと思われる雰囲気のある施設です。

部屋には海が見渡せる大きなお風呂がついており、設備もサービスも申し分ありません。

1泊2食付で、夜はフレンチのコースになっていました。

東京から赤ワインを1本持ち込んだのですが、持ち込み料は6600円。妥当な金額です。

食事はお魚の前菜がいくつか続いたので、持参したボトルの前にグラスワインをお願いすることにしました。

お料理に合うと勧めてもらったボルドーの白ワインは、確かに素晴らしい味わいのワインで、お料理にもしっかりマッチしていました。

ディナーの後半は持参した赤ワインを開けてもらい、ジビエやチーズのお料理と合わせていただきました。

夜景を見ながら食べるフレンチは非日常体験としてとても満足できるものでした。

ところが、翌日のチェックアウトの精算の時に驚くべきことに気が付きました。

前日夜にグラスで注文したワインが、一杯7700円だったのです。

こちらは特に予算も言わず、お料理に合うワインということでお任せしたので、文句を言う筋合いは無いのかもしれません。

しかし、1泊2食付で客単価60,000円クラスの宿泊施設で、食事にグラスで7700円(2名だと15,400円)のワインは注文しないと思います。

ワイン自体には満足しており、見栄もあるので格好つけて、文句も言わずに支払いましたが、あまり後味の良いものではありません。

こんなことを書くと、このような非日常体験に値段のことをあれこれ言うのは、野暮な客というツッコミが入りそうです。

以前のブログに書いたように、お任せでいただく高級寿司店の会計と同様、値段が気に入らなければ、次回から行かなければ良いだけの話です。

ソムリエさんとの信頼関係が築けなかったのが残念ですが、宿自体はとても気に入ったので、また行こうと思います。

でも、次回は持ち込み料を払って、すべてのワインを持参していくことに決めました(笑)。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年8月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。