出口里佐です。
本日は、西麻布のイタリアンレストラン、LE API OSTERIA(レ アピ オステリア)をご紹介します。
場所は、表参道駅、乃木坂駅から徒歩で15分ほど、または渋谷駅からバスで新橋駅行き(都01)に乗り、3つめのバス停、西麻布で下車し徒歩4分のところです。渋谷駅で夕方にタクシーを捕まえるのは至難の技なので、バスが最もおすすめです。
最初にレアピを知ったのは、今年の1月。Instagramで有名なグルメライターの素敵な投稿を観て、何だかこれはすごく美味しそう!と食いしん坊のアンテナにひっかかりました。それから、早速予約して、夫と行き、珍しく夫が、この店は良い感じだねと自分から感想を漏らしていました。
決して交通の便は良いとは言えない、隠れ家の立地ですが、その後、友人達や夫と何度も訪れている、お気に入りの店になりました。
オーナーシェフの松本良英氏は、ミラノでは二つ星レストランの他、ご自身のレストランで、20年シェフを務めてきた方です。
レストランはディナーのみの営業。この日はお任せBコース(税込17,600円)を選びました。他に、14,300円(税込)のコースもあります。
訪れたのは、8月初めでしたので、真夏のメニュー。
最初の前菜は、イトヨリとナスのタルタル、グリーンオリーブとキュウリの角切りに、カレー風味のソース。
前菜の二つめは、カタラーナというサルジニア島の郷土料理をアレンジしたもので、蛸を茹でてからロースト、赤玉ねぎ、バジルシードにトマトのガスパチョソース。蛸がとても柔らかくて、お尋ねしたら、なんと6時間もかけてゆっくりと茹でているそう。気が遠くなるような丁寧な作業が美味しさを作り出していると納得しました。
パンはフォカッチャとライ麦パン。すごく美味しくて、これと飲み物だけで、一食になりそうです。食べ過ぎ注意!
前菜の最後は、塩で締めたタラ(バッカラ)のフリット、トマトソース、スモークパプリカ、わさび菜、西洋ワサビ。バッカラはタラの旨みが凝縮されていて大好きなので、このフリットが食べられるのはほんとに嬉しい。
パスタの一つめは、リゾットに、オマール海老とリードボー。オマール海老の卵を乾燥させて粉末にしたものにオレンジの香り付け。そしてオマール海老の甲羅で取ったビスクソース。リゾットのお米、カルナローリはアルデンテ、完璧です。
オマール海老だけでも超が付くご馳走なのに、リードボー(仔牛の胸腺)が食べられる⁈とは。リードボーは成長ホルモンの塊で、これを食べた翌朝はお肌プルプルになるので、美味しいだけでなく、美容にも良いのです。日本では食べられることが少ないので、貴重な機会でした。オマール海老の卵の粉末にオレンジの香りを付けるというのは、イタリア的です。
パスタの二つめは、ラビオリにリコッタとパルミジャーノ。牛頬肉、孔雀椰子の木の蜜。サラダ菜。
メインは、近江鴨、ヘーゼルナッツを蜂蜜を塗った皮目にのせて。鴨のジュと赤ワインと血のソース。
デザートは、私のは、サフランのクレームブリュレにアプリコット、ラム酒に浸して乾燥させたベネズエラ産トンカ豆の香りを合わせて。サフランを効かせているため、黄色が特に鮮やかで、美味しさが倍増です。
夫は、チョコレートムース、カカオのポレンタ、チョコレートコーンフレーク、アメリカンチェリーのヴァンブリュレコンポートとともに。少し味見させてもらいましたが、素晴らしいお味でした。
こちらのソムリエの藤本智さんは、ワインの世界ではとても有名な方だそうです。イタリアワインがお好きな方なら、藤本さんに相談して、お料理に合わせて選んでもらうことをおすすめします。素晴らしいマリアージュを楽しめると思います。
松本シェフと以前お話した時に、「日本の皆さんに今まで食べたことのない料理を出したいと思っています」とおっしゃっていたのが印象的です。
きっと近いうちに予約が取りにくくなって、値段がもっと高くなると思うので、今のうちにぜひ訪れてみてくださいね。
■