美智子さまが不可解な攻撃を受けている背景を語る

なぜ美智子さまは「最強の皇后」となったのか?国民人気を支える“ストイックな完璧主義”とは?』という記事をダイヤモンド・オンラインに書いたので、例によって要約と解説をする。

なぜ美智子さまは「最強の皇后」となったのか?国民人気を支える“ストイックな完璧主義”とは?
皇太子妃に「正田美智子さん」が決まったときは、衝撃の大スター誕生だった。女優並みの美貌、学生自治会長、卒業式の総代、語学堪能でスポーツ万能、ピアノも上手で文学的才能もあった。受け答えもそつないだけでなく知性が感じられた。

内容はリンクの記事を見ていただきたいが、ヤフコメなどでは、生きておられるのに評伝など書くなとかいうのもあったが(それなら秋篠宮批判、こと高校生の悠仁様批判などもってのほかのはずだが)、美智子さまへの罵詈雑言も多いのに驚いた。

令和4年上皇后陛下のご近影 宮内庁HPより

このところ、SNSの世界では美智子さま叩きが流行している。どうも雅子さま・愛子さま大好きネット住民が、雅子さまを病気にしたのは、美智子さまだと思って攻撃しているようだ。

また、これは、上皇ご夫妻と距離が近く模範としているといわれる秋篠宮一家攻撃ともつながっている。

さらにいえば、もともとアンチ美智子さまの中核だった学習院関係者が、学習院を大事にする陛下と愛子さまに対して、学習院を避けている秋篠宮家を誹謗中傷しているということとも関係してそうだ。

アンチ男系、アンチ秋篠宮を打ち出す週刊「女性自身」すらこんなことを書いている。

「大人から子へ偏った思い込みが」佳子さま “秋篠宮ご夫妻への批判?”と波紋呼ぶ発言の真意(女性自身) - Yahoo!ニュース
ペルーへのご出発を控えた佳子さまのご発言が波紋を広げている。秋篠宮ご夫妻に対する“ご批判”と囁かれる内容には、ご自身の半生と悠仁さまの現状への苦悩が滲んでいた。 「社会の中では、大人から子どもへ、

かねて秋篠宮さまと紀子さまは、学習院を好ましく思っていらっしゃらなかったのです。秋篠宮さまは大学進学にあたってほかの大学を志望されていましたが、上皇さまに反対され、やむなく学習院大に進まれています。

眞子さんと佳子さまが学習院女子中等科や高等科で学ばれていたころは、愛子さまのご進学を控えていた時期でした。職員の中には、眞子さんと佳子さまへの対応は“愛子さまご入学への予行演習”と言う者さえいたのです。

“娘たちは愛子さまご入学のリハーサルなのか”と、紀子さまが憤りを抱かれたことは多々あったそうです。こうしたことが積み重なり、紀子さまと学習院との溝は修復不可能なまでに深くなったのでしょう。(前出・宮内庁関係者)

さらに、この記事では、佳子さまが学習院からICUに変わられたことまで本人の意向を無視して、両殿下が押しつけたがごとき無茶な推測をする。

秋篠宮ご夫妻がお子さま方の教育環境を整えるにあたって、“脱学習院”を鮮明にされたことには、宮内庁内に衝撃が広がりました。

それは佳子さまも同じように困惑されたはずでしょう。秋篠宮家が“将来の天皇”を養育するにあたって、皇室の因習にとらわれず臨んでいると示されたかったのかもしれません。しかし佳子さまにとっては、これまで学習院で学ばれてきたことが否定されたようにお感じになったと思います。

いったんは学習院大学に進まれた佳子さまは、ご両親の“脱学習院”というご意向も背景にあり、思い描いていた学生生活像の修正を余儀なくされた部分もあったでしょう。

私は、皇族への批判的意見を控えるのは、おかしいと思う。そんなのは、世界でタイの王室くらいしかしていないし、タイではそれがいつか爆発して王室を危うくするという意見すらある。

一定の敬意を持ちつつ、批判的意見もコンスタントに寄せられてこそ、皇室もそれを参考にして行動されることができるのである。

美智子さまへの批判は、ご在位中はタブーで、時として溜まった批判が爆発して、それが原因で美智子さまが気に病まれて体調を崩されたりした。

雅子さまは、はじめはあばたもえくぼ式の絶賛、ついで袋たたき、そしていまは、心ならずも公務の量を平成の御代と比べて大幅に減らされている厳しい現状なのに、大絶賛だ。

紀子さまは、3LDKのプリンセスという好感と玉の輿への羨望が入り交じった妬みとが交錯して始まり、雅子さまとの比較で褒められ、いまは、ほとんど理由不明の大バッシングだ。

こんな調子では、悠仁さまのお妃になりたい方も引いてしまいそうだ。上げては落とすというのはもう止めてほしいものだ。

ちなみに、本記事では、基本的には美智子さまの素晴らしさを分析し解説することが主眼だが、限界とか議論がありそうな所も少し遠回しだが以下のようにふれている。

一方、ご退位のときに、少し心残りであっただろうと思うのは、皇族の結婚、教育、宮内庁の監督をはじめとする、皇室のいわば「女将さん」としての統率についてだ。皇位継承候補が少なくなっている現状などを見ると、この方面では、たとえば、大正天皇の貞明皇后などに比べるともの足りない。だが、これは、平民出身というハンディはやはり重かったということだろう。

いずれにせよ、上皇陛下ご夫妻のあまりにもストイックな公務や私生活での姿勢は、後継者にとってつらいほどだ。

また、「良妻賢母」という古典的な女性像が生き延びたのは、良くも悪くも美智子さまあればこそという人もいる。

また、これも議論されることが多い天皇皇后両陛下のリベラルな考え方が、上皇陛下と美智子さまのどちらに由来するのかは微妙なところだが、少なくとも正田家がリベラルで知的な家風であることは確かで、美智子さまも昭和30年代に青春を過ごした人らしい傾向の、社会性の高い本を好む読書人だ。