生成AIの進化で日本はどうなるのか、ChatGPTに描かせてみた

今週は飲み会やったのですが、そのときにメンバーの東大理学部河合准教授が「ChatGPTで書かれたレポートははっきり分かる」と断言。自分の専門分野は明確に分かるそうです。
で、河合先生もわたしも思ったこと。

文系って生成AIに取って代わられるんじゃ・・・

テキスト読んでるだけの教員とかマジで要らなくなっちゃうし、文学部とかかなり厳しいのではないかと思う。弁護士さんは丁々発止とやり合うのでAIに取って代わられることはないが、教えるほうはAIでもできるだろう。

職種で人間しか出来ないのは営業くらいのものだが、誰も考えつかないような企画を立てるならまだしも、ルートセールスみたいなのはAIで十分だし、客もビッグモーターみたいに洗脳セールスされるならAIを選ぶ。

不動産とか中古車はむしろAIのほうが正直だし仕事も早いしねぇ・・・最近のChatGPTの進化は凄くって、たくさんの人が使ったもんだからぐいぐいと相当に賢くなっている。イラストの精度もめちゃ上がってます。

しかしアホでは生成AIは使えないのも事実

生成AIに何かをお願いするには「プロンプト」という自分の意図していることをはっきりと伝えることが大事で、日本語能力が必要なのである。ちょうど、子どもを理科系にしたいのならまずは幼いうちに語学力を高めよというのと同じである。本も読まずにアニメとゲーム漬けになっている子どもにしてしまうと理科系には進めないのだ。

で、今回は私が考える日本の未来についてChatGPT4に描いてもらうことにし、意図するイラストを描いて貰うにはどういうプロンプトにすればいいのかを1時間ほどあれこれやってみた。

すでに知見が溜まっているものは割とスラスラ描ける

最初にプロンプトを指示しないケース

●「あなたの考える「立ちんぼ」のイラストを描いてください」


立ちんぼの概念がないのでこういうものを描いてくるわけです。

ところでChatGPTは社会的概念で恐怖を感じるものや不快なものは描けないので断ってくる。たとえば「体中に管を繋がれて延命している寝たきり高齢者」みたいなのはお断りされます。

● 異世界に転生した元引きこもりの高校生が、チート能力を神から与えられて勇者になり、モテモテになってネコ耳娘や王女のハーレム作って楽しい転生生活を送るイラストをを描いてください

これなんか、ラノベの表紙にすぐ使えそうだ。ラノベ系の作家さんは似たような画風がたくさんあるので割と得意そうで一発で描いてくれました。このあたりの没個性の絵師さんたちはヤバいと思います。女子を描かせたら誰にも負けないくらいセクシーとか、際立ったものが必要になってくるでしょう。

しかし、ここ数日のSNSを賑わせたネタを描かせてみたところ、

納豆マフィンは描けました。「糸を引くところを表現して」というプロンプトにしたらこうなった。w

そしてデスマフィン。

むしろココまでの精度ならヘビメタ大好きなおっさんとか買いそうなんだが・・・

いよいよ日本の未来に取りかかってもらおう

実はここからがかなり難航した。経過はYouTubeで公開しようと思うが何枚描いて貰ったかわからない。

まずは日本の地方都市。かなり指定したはずなのに

素敵すぎるやん!!

何回か修正を入れて

イメージに近づいてきた・・・・・!!

きたっ!!!!

そこで高齢者ばかりになって荒れ果ててインフラも整備されなくなったイラストが成功しました。

SNSに投げたらかなり回りました。セグウェイみたいなのに乗っているが補助輪がついていて高齢者に優しい。見渡す限り高齢者しかいないのだが男性は早死にするので女性ばかりとかなりシュール。

未来の日本の食卓にチャレンジするが惨敗

少子高齢化社会で農村も漁村も就労者の平均は60〜70代。あと10年くらいすると深刻な食料生産の低下が叫ばれるだろう。しかし国力の低下で円安は進み、台頭する新興国に買い負けて食料の輸入もままならなくなる。そんな日本の食卓はどうなるのか。かなり詳しくプロンプトを設定したのに、今の日本と未来の日本の違いが分かるようにと指示したのに

韓国かよ!!

食卓の違いもわからないし、着物は左前だ。左前の意味を説明したが理解できないらしく(これは勘違いでした)て「着物を止めろ」になりました。

やっとここまできたのだが、食卓をもっと貧しくが理解できない模様なのであった。かなり書き直して貰ったが

魚でかっ!!

さらに巨大化!!

目刺しってこれくらいのサイズだと写真まで供給したのに

なんで小さくできないの!!

書き直しとか修正はできず最初から描くらしいの。だから反映されないんだって

延々とやっていたら

ギブアップされました・・・・

この模様はYouTubeで延々と喋る予定です。お楽しみに。

 


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年11月17日の記事より転載させていただきました。