11月3日にエントリーした「もしも学校内の事件に巻き込まれたら?:転校生のバットと私の記憶」の続報です。よろしければ前の記事も併せてお読みください。
教育委員会から思いがけない返信
前回の記事に対しては、多方面から反響がありました。
私が知りたかったのは次の3点です。
- A君がどのような事件を起こして転校してきたのか
- 私の転入が最終的にどのように決定されたのか
- 私の事案に対する謝罪、責任をどのように考えるのか
教育委員会からは次の通り回答がありました。
尾藤 克之 様
尾藤様が書かれた記事を読ませていただきました。
尾藤様が区立中学校に在籍していた間に、非常につらく悲しい思いをされたことにつきまして、まずは教育委員会としてお詫び申し上げます。
今回、お問い合わせいただいた件について、教育委員会、学校において確認をさせていただきました。
学校には、卒業生台帳というものがあり、それは永年保存となっています。そちらで尾藤様、また相手方の生徒の区立中学校での卒業について確認することができました。しかし、学校の資料の保存年限は、学籍に関することは20年、指導に関することは5年のため、資料は残っておらず当時の状況については確認することができませんでした。
教育委員会においても、資料の保存年限は5年となっているため、同様に確認することができませんでした。そのため、今回いただいた質問について、当時の状況が確認できないため、お答えすることができません。
申し訳ございません。
尾藤様が記事で書かれているようなことが二度と起こらないように、教育委員会では学校と連携し、一人ひとりに寄り添い、全ての児童・生徒が安心して学校に通えるように今後も努めてまいります。
中野区教育委員会
じつは、もっと事務的な返信を想定していましたので少々驚きました。この返信を受けて、杉山司(中野区議会議員)さんにご連絡をしました。杉山さんは政治における情報発信の必要性を訴えており中野経済新聞等を発行しています。面識がありましたので、今回の一件を伝えて教育委員会への問い合わせ方法を伺いました。
杉山さんからは、教育問題について詳しい区議がおりますとのことで、斉藤ゆり(中野区議会議員)さんに、情報を共有いただきました。先日、お二人とも直接面談をおこない、教育委員会関係者との面談も叶いました。真摯に対応してくれたように思います。
中野区での取り組みについて
ここで、中野区の取り組みを紹介します。整備されており実績も挙げられているとのことでした。たしかに、私が中学生の頃と比較すれば雲泥の差といえるでしょう。
- 中野区の子どもの権利を守る取り組み(中野区子どもオンブズマン)
- いじめに対する取り組み(いじめの防止等の対策について)
- 広く子どもに関する相談を受ける窓口(子ども・若者支援センターのご案内)
- 学校や教育に関する相談窓口(教育相談室)
少々気になったのが、「子供がいじめにあったら~」「子供の様子が変だったら~」「子供が不登校になったら~」など、子供を起因した点です。私のように、学校や教師が起因する場合は不十分ではないかと思われます。
たとえば、会社の上司は強権を振りかざすことで、部下の生命を脅かすことができます。過重労働や叱責、違法な転勤や降格減給も自由自在です。安全配慮義務違反だと反論したところで問題は解決しませんし、労基法を振りかざしたところでどうにもなりません。権力のある側が本気を出したら抗うことなどできないのです。
生徒の場合はどうでしょうか。教師が強権を振るえば逃れようがありません。抗うこともできません。私は、相談できる相手が誰もいませんでした。学校以外で話を聞いてくれる相手がいたらと思いましたが、ドツボにはまり結果的に精神的に追い詰められました。
生徒が通報できるような窓口を作ったら、教師のマネジメントが効かなくなるとの意見もあるでしょう。そこはバランスではないかと思います。
中野区の政治情勢について
中野区政は革新が強いことに特徴があります。過去には23区で唯一の革新系の区長を生み出した時期もありました。前区長の、田中大輔氏(2002年~2018年)は保守系ですが、現区長の、酒井直人氏(2018年~現在)、神山好市氏(1986年~2002年)、青山良道氏(1979年~1986年)、大内正二氏(1971年~1979年) は革新です。
今回、斉藤ゆり区議、杉山司区議には大変お世話になり有難うございました。区民を思いやる素晴らしい政治家です。なお、お二人のHPを以下に記しておきます。
今後は、見えてきた課題などについて精査していきたいと思います。また、中野区の取り組みにつきましても正しく紹介したいと思います。教育委員会の情報に関しては個人情報につき公開はいたしません。
今回の面談で、過去の自分と向き合えたような気がしました。一方で、時間的な制約も感じました。詳細は次回以降のレポートにまとめます。