ウクライナの友人家族からの便り

友人家族のキエフにある家の玄関には、ロシアの国旗が床に敷かれている。出入りするたびにロシア国旗を踏みつけるようになっている。

バレンシアに住んでいる筆者の友人でウクライナ・キエフ出身の女性は、つい先日のワッツアップで次のようなメッセージを送って来た。

(キエフに住んでいる)私の娘の家族は今も毎日不安の中で生活しています。ウクライナ軍事情報機関トップの妻が毒を盛られた事件について、その犯人は明白です。プーチンが指令したものです。それだけでは在りません。軍事情報機関のスタッフ数人も同じく毒を盛られました。ゼレンスキー大統領を暗殺しようとしたことは何度もあります。

我々の大統領は失望感を抱いています。なぜなら砲弾、戦車、戦闘機、ドローンなど我々はもっともっと必要なのに届かないからです。戦争はこれから長く続きます。プーチンはドンバスとクリミア以外に全ウクライナを征服したがっています。それを達成するまで止めようとはしない。プーチンはウクライナで戦う者に多額のお金を提供しています。ロシア人はお金を手にれるためには何であれ殺す用意がある。彼らは非常に貧しいので、お金を手に入れるためには何でもするのです。

今は天候は良くないし、とても寒い。我々の軍人は英雄です。この寒さの中で戦うのは容易ではありません。数十万人が死亡したと言われていますが、そうではありません。100万人近くが亡くなっているのです。というのは行方不明者が多くいるからです。しかも、ナチス・ロシア人に占領された地域の人たちはどうなっているかわかりません

Elmundo紙の8月の記事では、50万人近くが死亡または負傷していると報じていた。ロシア側では30万人が死亡し17万人から18万人が負傷したことを挙げている。またウクライナ側では7万人が死亡し、10万人から12万人が負傷していると指摘している。これは8月の時点なので、もう12月に入ろうとしている時点では被害者は更に増えているはずだ。

しかも、イスラエルとハマスの紛争でウクライナとロシアの戦争をメディアが取り上げる時間も半減しているので世界からウクライナへの支援も減少していることであろう。

ゼレンスキー大統領は友人からの話によると、寝るのも常に仮眠状態で、普通の人がベッドの上で横になって寝るようなことはないという。