厚労省は13日、エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を保険適用する薬価を承認しました。体重が50kgの人の場合、年間費用は298万円になる見込み。
アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」 薬価、年間約298万円で承認#日テレNEWSNNNhttps://t.co/ofus5dMRlJ
— 日テレNEWS NNN (@news24ntv) December 13, 2023
患者の負担は、後期高齢者は窓口負担が1割で、高度療養費制度で毎月数万円です。「ボケ老人に毎年300万円の薬を9割引で出すのか」とネットは騒然。
認知症薬「レカネマブ」保険適用、年298万円見込み
年収400万で手取り300万です。1年間現役世代が汗水たらして必死に働いたお金が、
80代・90代の認知症を半年~1年、10~30%緩和するためだけにポンポン消えてしまう。受けたいなら自費にすべき!!https://t.co/pWi7mzE3Sj
— 魏徴X (@GICHOGI) December 13, 2023
レカネマブの年間費用が円換算で390万円。認知症人数のグラフと掛け算したら40兆円ですか? ボケ老人のために全員で餓死するくらい働けばいいですか?https://t.co/iroWzKK7bt pic.twitter.com/Qs1UrfAqSn
— なつき (@natsuki_akaban) December 13, 2023
薬の効果は27%の症状悪化を抑制して進行を半年遅らせる程度で、副作用も多いようです。
「レカネマブ」じゃなくて、「お金眩」に改名しろ。
>認知症薬「レカネマブ」保険適用、年298万円見込み pic.twitter.com/NpQpk2yaZf
— お侍さん (@ZanEngineer) December 13, 2023
擁護する声もあります。
認知症薬「レカネマブ」保険適用開始。保険適用反対の意見がネット界隈で飛び交っていましたが、薬の価値は、医療費と効果だけで単純に評価できるものではありません。レカネマブの論文では「医療費のみならず公的介護費や家族介護も含めた観点で、同剤の年間価値が患者1人当たり最大467万5818円になる… https://t.co/4MSAZwXUOQ
— えびさわ由紀(日本維新の会 衆議院東京29区支部長) (@ebisawayuki) December 13, 2023
認知症薬「レカネマブ」保険適用する薬価は「体重50kgの人で年298万円見込み」と報道が出ました。
費用対効果ですが、第Ⅲ相治験、
日本の疫学データ、介護実態調査などからQARYを用いたシミュレーションで、医療費+介護費等で194万〜468万の価値があると報告されています。 pic.twitter.com/PTcO46NrHI— EARLの医学ツイート (@EARL_med_tw) December 13, 2023
医療現場からは「やめてくれ」という悲鳴が上がっています。
切実に、これはやめてくれ。
費用対効果が悪すぎることはもちろん、「アルツハイマー型認知症に対して処方しない理由」を家族から問われた時の医師側の返答が難しいことも問題点だ。… https://t.co/2gObo8jMqm
— くず (@premiumrarara) December 13, 2023
レカネマブ、MRIと脳脊髄液orPET検査が必須となっており(そのための検査はまだ保険適応外)、処方に対して敷居は現状高く設定されていますが、甘くみてはいけません。
医者には「検査しなければならない」ではなく「処方とセットで検査もできる(検査代ゲット☆)」と考えるインセンティブがあります。 https://t.co/719Bz7BgiS
— “辞める” (@kurashi_blues) December 13, 2023
エーザイは2030年度に、レカネマブで世界で1兆円の売上げを見込んでいます。
エーザイ、認知症薬レカネマブ「30年度に1兆円」 – 日本経済新聞 https://t.co/m9kYi0XRxE
— GRAIL (@GRAIL_NET) March 9, 2023
新薬の開発はいいことですが、その保険適用は別の問題。エーザイの売上げが日本で5000億円とすると、患者が負担するのは1割以下。つまり4500億円は健康保険の加入者の負担になります。余命いくばくもない後期高齢者のボケを半年遅らせることに、それだけの価値があるのでしょうか。