日本で服役中だった米国受刑兵が刑期の途中で米国へ送還

居眠り運転で3人を死傷させ、自動車運転処罰法違反の罪で禁錮3年の実刑判決を受けた米国のリッジ・アルコニス受刑兵でしたが、突如刑期の途中で日本から本国へ送還されることが発表されました。

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AlxeyPnferov/iStock

日本は国際受刑者移送制度の一環として、海軍中尉リッジ・アルコニスを米国に釈放した。

米国議会でアルコニス氏の帰還を強く求めていたマイク・リー上院議員は、大喜びです。

リッジ・アルコニス中尉が帰還する!

これは素晴らしいニュースであり、ずっと待ち望んでいたことだ。

これを可能にしてくれたすべての人に感謝している。

これまで日米両政府はアルコニス氏の処遇をめぐり水面下で協議を続けていました。

アルコニス氏の家族は、同氏の帰還を実現させたバイデン大統領に感謝の意を示しています。同時にアルコニス家は日本の司法の判決が偏向に基づいたものであったと暗に批判しています。

私たちは、この移籍を実現するための米国政府の努力に感謝するとともに、公平な司法の目が彼のケースを初めて審査することを喜んでいる。

バイデン政権はアルコニス氏を連れ戻すために尽力していることを再三にわたり強調していました。

「このような事件を解決するためには、公の場では多くを語らず、私的な場で多くを語ることが最善の方法である場合がある。バイデンがリッジ・アルコニス中尉の件を取り上げたかどうかという質問に対し、サリバン(国家安全保障担当大統領補佐官)は『ステート・オブ・ザ・ユニオン』で次のように語った。

日本政府が外圧に屈して、アルコニス氏の日本での刑期を縮めたかどうかは検証の余地があります。

アルコニス氏の送還をめぐり日米の関心には大きなギャップが存在していました。米国では大手メディアが一斉に取り上げた一方で、日本メディアは共同通信を除いては積極的には報じられていませんでした。

アルコニス氏の本国送還を機に、日本でついにこの問題が積極的に議論されることになるのでしょうか?