ワインだけが持つ「特別な価値」

ご存知の通り、私はお酒が大好きです。ワインだけではなく日本酒やウイスキー、そして最近はクラフトビールもよく飲みます。

様々なお酒の中で、やはり1番好きなのはワインです。私の場合、ワインの銘柄や造り手にそれほどこだわりはなく、1本10万円を超えるような高級ワインは、特別な機会以外には滅多に飲む事はありません。

白はシャルドネ、赤ピノノワールと好みのぶどうの種類も偏っており、ソムリエやワイン、エキスパートの資格を取るつもりもありません。ソムリエではなく「飲むリエ」を目指しています。

ワインに惹かれるのは、ぶどうから作られる独特の香りもありますが、他のお酒にない特徴として、生産された年(ヴィンテージ)が存在することが挙げられます。

ボトル煮詰められてから1度も外気に触れることなく長期間熟成して、飲む時に初めて外の空気に触れる。そこに何度も家のロマンを感じます。

長期熟成のお酒は、他にもありますが、ワインの場合は生まれた年のいわゆる「バースデービンテージ」のワインを飲む楽しみもあるのです。

今週出かけた麻布十番にあるブルゴーニュワインの専門店で、一緒に出かけたメンバーそれぞれのバースデーヴィンテージを順番に飲むという、とても贅沢な機会がありました。

1989年の次に開けてもらったのは、私のバースデービンテージの1964年のブルゴーニュワインでした。

さらに、1957年のワインまで飲み進み、それぞれの人生とバースデーヴィンテージワインを重ね合わせることができました。

いつもと違った特別な気分で、ワイン好きな人たちと年の瀬の楽しい時間を過ごすことができました。

適量を飲めば、人生を豊かにしてくれるアルコールですが、最近お酒の席の不祥事が原因で、解任された上場企業の社長さんもいるようです。

お酒を楽しく飲むのは良いですが、飲み過ぎで粗相をしないように注意したいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年12月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。