日本航空(JAL)の国内便の一部の整備作業で、航空法で定められた責任者の確認を行わないまま運航が続けられていたことがわかりました。
また、その記録が社内システムから削除されていました。国土交通省は、整備を行った日本航空のグループ会社「JALエンジニアリング」に業務改善勧告を出しました。
【速報 JUST IN 】JAL機 一部で不適切整備 記録削除も 国交省が業務改善勧告へhttps://t.co/su9HOs3lms #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) December 22, 2023
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国交省はJALエンジニアリングに対し業務改善勧告を行い、必要な再発防止策を検討の上、令和6年1月16日までに報告するよう指示しました。
【リリース】株式会社JALエンジニアリングにおいて、整備業務に係る不適切な行為が認められましたので、国土交通省航空局は本日12月22日付けで同社に対して #業務改善勧告 を行い、必要な再発防止策を検討の上、令和6年1月16日までに報告するよう指示しました。#国土交通省https://t.co/imGKcy0smW
— 国土交通省 (@MLIT_JAPAN) December 22, 2023
指摘された問題点は多岐にわたります。
JALエンジニアリングによる整備不備に関する問題
・JALエンジニアリングの整備責任者の確認が行われなかった
・整備に関係する記録が削除された
・ブレーキ交換後の点検で規定された機器が使用されなかった
・105件の内39件で必要な機器の貸し出し記録がなかった
・国土交通省が業務改善勧告を出す方針 pic.twitter.com/7yd0C9Zlxr— こてつ先生|ニュース解説・英語学習 (@kotetsu_sense) December 22, 2023
「バレなきゃOK」という姿勢に怒り心頭の声も多いですが・・・
「バレなきゃOK」という
・ビックモーター不正請求事件
・政治家の裏金問題
・ダイハツの検査不正問題
JALも含めてすべて同じ考え!ふざけるな!JAL機 一部で不適切整備 記録削除も 国交省が業務改善勧告へ pic.twitter.com/En4SWFc1ar
— zero world (@zero_world1) December 22, 2023
ただし、「バレなきゃOK」という問題だけではなく、昨今の供給制約が影響しているのではという見かたも。中長期的にはこちらの問題のほうが深刻かもしれません。
供給制約はこういう現場にも今後たくさん影響として出てくるだろう。従来では本人の意思とか、常識とかですませ、信頼関係とかで任せられたものをしっかりチェックしていく仕掛けを作らないといけなくなる。人手不足は… #NewsPicks https://t.co/ndHk1YlXpm
— 木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! (@shoutengai) December 22, 2023
一方、格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンの労働組合は、未払い賃金をめぐって会社側との交渉が決裂したため、組合員の一部によるストライキを実施すると発表しました。
需要と供給のマッチした適正な報酬体系が望まれます。