パリ国立オペラ座バレエ、”ジェローム•ロビンス”。
”イン・ザ・ナイト”のミリアムがあまりにも、たおやかで、美しく、妖精のようで、エレガントで、女神のよう。人間じゃない。羽衣を纏った天女・・。全てのフォルム、全ての動きがあまりにきれいで、涙がでそう。相手がマチアスでなくなったのはとても残念だけれど、逆に、ミリアムだけを見つめられた。ごめんねポール、ミリアムに夢中で全く視線を向けられなかった。
ミリアムのラストシーズン。あと数回しか観られない最愛ダンスーズの素晴らしさを満喫。
2組目のエトワールカップルはノーコメント、ドロテ&ユゴは、感情溢れ出て、ほとんど”赤と黒”のパドドゥ見てるみたい。あまりに激しくて、衣装のチュール破れた(笑)。
”イン・ザ・ナイト”に先立つ”アン・ソル”、レオノール&ジェルマンで期待したけど、今ひとつ。二人の間に愛情通わなかったし、ちょっと練習不足?この二人、2月のバランシンは素晴らしかったのにね。
コール男子、練習励んでください・・・。女子はまあまあ。イネスとクララがとってもキュート。
大好きピアノコンツェルト。少し前に、ユジャ・ワンのものすごい演奏を、パリ管&クラウス・マケラで聴いた記憶が残ってるので、音楽的にはちょっとストレス。
”ザ•コンサート”。大好き作品、久しぶりの上演。ドロテやエレオノーラ、アレッシオ、エマニュエルが恋しいね、と親友とため息。よすぎる時代と比べても仕方ないけど。
やっぱりロビンスはいいな。古きよき時代のアメリカの楽しさと洒落感があって。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年10月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。