病気を治すよりも、病気にならない体を作る

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東京の丸の内にあるユニークな施設を紹介してもらいました。医療クリニックなのに、トレーニング施設が併設されており、パーソナルな運動指導も受けることができます。

また、アスリートが利用するとクライオセラピーという設備(写真)も体験できました。

これは服を着たまま、体をマイナス115度の低温環境にすることで、筋肉疲労回復や血流の促進を行うものです。わずか3分ほど入っただけで、終わってからしばらく体の内部から暖かくなるのを実感しました。

この施設には専門の医師が常駐しているので、健康に関する相談をいつでも気軽にすることができます。例えば、トレーニングの後の数値を見て、アドバイスをもらえるのはとてもありがたいです。

さらに、毎月の健康診断を受けることも可能です。体に負担のない方法であれば、健康診断は年1回より、毎月やったほうが良いのは当たり前です。これは目から鱗でした。

そして、腸内環境のチェックもしてもらえます。腸の状態をチェックすることで、体の不調を自然に発見でき、食生活の改善もしてもらえます。

それだけではありません。睡眠改善のアドバイスも得られます。実は運動や食生活と同じ位、睡眠も大切です。

毎日の睡眠状態に関して特別な器具を使ってモニタリングしてもらうと、深い眠りを手に入れられます。

医療クリニックというと、病気になってから行く場所というイメージですが、ここは事前に病気になりにくい体を医学的な知見を使って実現する場所という位置づけです。

医療クリニックとパーソナルトレーニングや食事指導の融合には大きなニーズがあります。

ところが、このような施設はまだ東京にもほとんどありません。スポーツクラブのように毎月通うという習慣が広がっていないため、ビジネスとして収益化するのが難しいのが一因だと思います。

個人的にはこのような新しいウェルネスサービスを利用することで、さらに病気になりにくい健康な生活を実現しようと思います。新たな人体実験の開始です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年1月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。