いまや、フリマは私たちの生活に密着した存在となっています。WEBマーケティングのヴァリューズによればフリマアプリの利用率は、2021年に54.7%となり、回答者のおよそ半数が利用しているという結果が出ています。フリマアプリの利用者は、若い世代や女性に多く、40代が最も多く、すでに市場規模は、1兆円を突破しています。
真贋を見極める眼力が必要
フリマ人口は近年増加傾向にあり、フリマアプリがその主な担い手となっていると言えるでしょう。フリマは、不用品の処分やお小遣い稼ぎのために利用されるだけでなく、新たな価値やコミュニティを生み出す場としても注目されていると考えることができます。
しかし、偽物やコピー品も混ざっている可能性があります。偽物やコピー品を買ってしまうと、お金の無駄になるだけでなく、法的なトラブルに巻き込まれる危険もあります。そこで、真贋を見極める眼力を鍛えることが大切なってきます。見極めるポイントはいくつかありますが、一般的に言われているのが次の4点です。
- 出品者の評価やプロフィールを確認します。評価が低い、または評価がない出品者は信用できない可能性が高いというものです。また、プロフィールにLINE の連絡先が記載されている場合は、運営にバレないように偽物を売ろうとしている可能性があります。
- 説明に「正規品です」と書いてあってもわかりません。画像をよく見て、商品の特徴や細部を確認しましょう。ブランド品の場合は、ロゴや刻印、付属品などに偽物の特徴がないかチェックします。画像が少ない、ぼやけている商品は偽物の可能性が高いというものです。
- 商品の価格が定価や相場よりも極端に安い場合は、偽物の可能性が高いと考えられます。本物の商品であれば、高額転売可能だからです。
- フリマアプリの中には、鑑定サービスを提供しているものもあります。真贋を確実に知ることができますが、ただし、鑑定サービスには別途料金がかかります。
フリマで眼力を鍛えるには、出品者や商品に関する情報をよく調べることが大切です。安心して楽しむために、真贋を見極める眼力を身につけなければなりません。
高評価出品者、高評価落札者は安心か?
EFFECTOR(エフェクター)という日本の眼鏡ブランドがあります。無骨で男性らしいデザインが特徴で、芸能人も愛用しています。平均価格は3~5万円です。私も5本所有しており講演やセミナー、メディア出演の際にはかならず着用しています。
画像は昨年、12月のヤフオクに出品された商品です。このモデルは廃盤で入手できません。レンズ交換+メンテナンスが掛かったとしても、フレームさえしっかりしていれば購入する価値はあると思いました。実勢価格は1万円程度ですが、多少廉価に抑えていると思いました。※出品者情報はモザイクをかけています。
しかし、送られてきた商品は偽物でした。非常に精巧でしたが、マニアが見れば一発でわかる代物です。エフェクターのフレームは、セルロイドやチタンなどの高品質な素材を使用しています。プラスチックの安価な素材を使っていたので質感が異なりました。
次のようなメールを送ったところ、相手側はすぐに返金をおこないました。恣意的ですがゴネないだけまともな出品者といえます。出品者の評価は500を超していたので安心だと思いましたが評価数はあてにならないものです。
身を守るためにはどうすべきか
前稿の「メルカリの不正対応と対処法!ヤフオクとの違いはなに?」でも述べましたが、高額商品の場合は、「梱包時、開封時の動画撮影」が必要だと思います。
梱包してから発送するまでの様子、または、開封の様子を動画に収めればリスクヘッジにつながるからです。これは、被害届を出した際に効力を発揮します。
出品者のなかには、傷がついていてもわからないように出品したり、購入者のなかには、イチャモンをつけて搾取するような人がいます。
評価数が当てにならない以上、フリマの利用は危険だと考えました。今後は、ストア出品者以外は取引をするのを辞めようと思いました。なお、現在、私が利用しているフリマは「ヤフオク」のみです。